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えー、なんか思ってたのと違う😩

13歳の頃、軽くカミングアウトの真似事をしてみたら普通に「気持ち悪い」で一蹴された話。

今は割とフリーな(フリをするべき)時代だから面と向かって「同性愛?何それ、気持ち悪い」とか言ってくる人なんて、絶滅危惧種というか秘伝の妖怪か何かだと思ってたのね。

だから身構えることもせずテレビ見てる時に普通に「私女の子も好きだよー」って言ったらママに「気持ち悪い」ってだけ一言返されて、なんていうか本気で「あれ?」って感じだった。「そうなんだ」以外の返事が来るとは思ってなかったから。

気持ち悪いって何が?え、私が?って一瞬すんごい焦って、もしかしたらよく聞こえてなかった説とか、「じゃあ自分もその対象に入れられるかもしれない」って勘違いしたのかもとか色々考えたけど流石にそこまで振り切ってないよね。だから多分ママは本当に同性愛ってもの自体が気持ち悪いと思ったんだと思う。私のことではないと信じたい。

とにかく本当にただ一言気持ち悪いって言われたのは覚えてる。ふざけてるわけでも馬鹿にしてるわけでもなく。その瞬間は「あぁ、こういう話タブーなのか」って割と簡単に割り切っちゃって特に言い返したりもせず、ただ意外なリアクションだったなぁって思っただけで終わったけど、後になってからだんだん「意外」が「ドン引き」になってきて、もう同じ屋根の下にこうも価値観の合わない人がいたことが信じられなくなった。

でも色んな価値観が許されるなら「気持ち悪い」も許されるべきかもしれないし、私が勝手に期待して話振っただけだから正直な感想返されても文句は言えないし。これに関しては本当に誰も悪くない、運が悪かっただけ。

別にママのこと嫌いじゃないし、もう大事な話はしない!とも思わない。ただこれからはママと恋愛の話はしないでおこうって、そんなんよりもっと楽しいこと喋ろうと思っただけ。友達とかも、この人はふざけ要員、この人は真面目な相談をする相手、とかそういう自分の中での分担みたいなものがあるじゃん。その程度の話。ママは私の恋バナ係ではなかった。ママと好きなタイプが被ってるとか、失恋してママに一晩中慰めてもらったとか、おとぎ話みたいなエピソードを聞かされるとなんか一瞬羨ましいような気もするけど、多分お前の母ちゃんとうちの母ちゃんバトらせたらうちのが圧勝するから別に何でもいいよ。

実際、他の人に言っても「気のせいだよ」で済まされるような不思議な話とかを否定されたことはないし、ママにもママにしかできない話があるねー。

もしかしたら今同じこと言えば反応も違うのかもしれないけど、もう一回試す気力も(言い方悪いけど)価値もない。

別に恋愛の話したいなら友達も妹もできるし、このアカウントだって多分できるよ。その日の夜も若干感覚の違いにがっかりはしつつも、でもこれからは俺らの時代だし、半径1キロ以内にだって私の恋を応援してくれる人がいるって思って寝た。

何の話ですか?

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