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【しくじり先生】医学部CBT 72%(失敗談) CBTで8割以上とるための勉強法&効率の良い勉強法


こんにちは。医学生のトウイです。
医学部村という狭い世界をうまく生きていく、をコンセプトに記事を執筆しています。

ご訪問ありがとうございます。

はじめに


まず初めに謝罪から。
何とも胡散臭い、どちらかというと説得力のないタイトルですみません。


今回のnoteでは医学生なら誰もが通る第一関門「CBT」で、
見事に失敗した筆者が失敗に繋がった勉強法と気をつけるべきことを
自身の反省や友達の話を参考に裏話も含めてピンポイントに紹介します!

このnoteを読んでいるそこのあなた!
CBT不安ですよね!?
どうやって勉強したらいいとか自分にあった勉強法はなんだろうとか動画って買った方がいいの?
とかいろいろ不安でここまでたどりついた(迷い込んだ)のだと思います。

まずはこの記事を少しでも読む気になっていただきありがとうございます。

今まで筆者自身も先輩に話を聞いたりCBTについての記事を読んだことはありました。


しかし!!!
先輩からはQBやっときゃ受かる(極論そうですが)、
noteは基本どれを見ても9割以上だの安心して8割だの最短で合格だの(もちろんどれも素晴らしい記事だと思います)
「the 成功例」しかない!😭

失敗した人の話、これも知りたくないですか?
失敗した人の勉強法を真似しないだけで、
合格さらには高得点に辿り着くと思いませんか!?

医学でも何でもそうですが、
失敗例を学んでそうならないようにするだけで人並み以上になります。
(失敗例を学ばない人が多い)

ということで半分自虐も込めて失敗談と
ここは真似してはダメ!とこうしたら良い!
というポイントを紹介していきます。

自己紹介

まず初めに自己紹介です。
医学部医学科在籍で、CBTを終えて現在は絶賛ポリクリ中の医学生です。
冒頭でも述べた通り、筆者はCBT72%で自分的には大失敗!
本当は85%当たりを目指していました。。。

学年で下位2割、もしかしたら自大学の学生の水準が高めかもしれませんがある程度勉強してきたので流石に萎えました。(笑)

先輩の体験談やnote、Twitter、ブログには短期間で9割!や10位以内!など、もうそれはそれは素晴らしい功績・才能ばかりだと思います。
そんなの参考にならない!

  • ちょっと勉強して効率良くそこそこの成績を取りたい

  • 半分よりは上がいいけど努力派

  • 試験は危なっかしく通ってきた

といった層に向けて「一歩間違えると失敗するぞ」と言う脅しをかけておきます(笑)
というかこの層の人!
見ないと後悔するよ!!!(笑)

(一応自分が先輩に聞いた話や友達の話などを参考に勉強法も紹介しているのでどの層にも有用になると思います。)

自分はどんな学生かというと

  • 試験は過去問(気が向いたらスライドも少し眺めていた)3年分で乗り越えてきた

  • ずっと勉強していたら飽きる

  • 遊びもバイトもして運よく試験を乗り越えてきた

といった感じです。
皆さんが思い描いているような超真面目系でもギリまで遊び呆けていた訳でもなく、
CBTはある程度遊びにも時間使うだろうから人よりは計画的にやろうといったスタンスでした。
大学受験も浪人することなくここまで来れたので、
たかを括っていたところはあると思います。

自分のCBT受験までの生活を軽く紹介しておくと

  • バイト 週3〜4 主に家庭教師

  • 部活 週2

  • 帰省・旅行 1ヶ月前でも泊まりの旅行や2週間前でも地元の友達と遊んだり

これだけ見たら失敗した原因これだろ(笑)と思う方も多いかもしれませんが、
5〜6ヶ月前からぼんやりと動画を見始め、3ヶ月前からは大学受験ぶりくらいの勉強量を確保していました。

授業もまともに受けていなかった(いたかも怪しい)ので
「0から始める臨床医学」
という状態とは自覚しており、
人よりも時間をとって計画していたはずですが、
見事に勉強法を間違えていました!!!(泣)😭

タイムスリップできるならあの頃の自分に言いたいことがたくさんあるので、当時の自分に向けても反省点を書き記していきます。


ここから先は有料となっておりますので、
「CBTは絶対失敗したくない!」
「少しでもCBTでいい点数を取りたい!」
「陥りがちなポイントを知って周りに差をつけたい!」

と心の底から思っている方は購入していただくと良いと思います。
一応知っておこうという方が多く、気軽に購入される方が増えると周りとの差ができませんからね。(笑)

価格も外食一回の代わりと思えば良いくらいに設定していますし、
医学生は家庭教師や塾講などをしている方が多いと思うので
大体1時間分の時給かそれ以下くらいだと思います。

ということで、
この機会に「一度読んでみよう」
という気になってくれましたか?(笑)

また、別のnoteでCBTの教材のチョイスについて書いておりますので、
興味があればそちらも読んでいただけると幸いです。

CBTとは

わざわざこのnoteを読んでいる人には詳細を書く必要はないと思いますが軽くどんなものか説明すると

CBTとは何か

  • 臨床実習(ポリクリ)するのに必須の試験

  • PCで5択、人によって問題は異なる

  • 基礎系内容(生理学とか発生学とか)+臨床(いわゆる〇〇科)+公衆衛生のさわりまでが範囲

  • 臨床科目は基本的に病態で治療法は問われない

本当にざっくりです。
要は、いつもの試験とは重みが100倍違う試験です。
(再試はかかると精神的に良くない&大学によってはOSCEとかぶることもあるらしい)

実際の出題形式

  • 6ブロックに分かれており、合計320問(採点対象は240問)

  • 240問はプール問題(過去と同じ問題 ※過去問は数千問レベルである)

  • ブロックごとに60分で区切られている

  • ブロック5は多選択肢、6は4連問

といったところでしょうか。
さらに、

出題範囲

医学教育モデル・コア・カリキュラム

A・Bが主に公衆衛生、C〜Fが臨床(一部基礎)です。
そうです!とにかく臨床医学をやるのみです!


実際のCBTの勉強法

ではここからやっと本題に入ります。

使ったもの

  1. QBオンライン

  2. Q-assist(QBと同じ会社の動画講座です)通称Qアシ

  3. Goodnote5

  4. 病気が見える

おそらくラインナップとしては特別なものを一切使っていないと思います。それぞれについて少し説明を加えておきます。

  1. QBオンライン
    CBT受験生は90%以上使用している問題集の電子版です。次に紹介するQアシと同じ会社が制作しており、いわゆる「CBTの過去問」です。基本的にQBを使います。
    まずこれやっとけば間違いないし、これだけでも受かる人は受かります。
    ただ解説が詳しすぎたりするので上手く付き合っていく必要があります。
    おそらく学年ラインなどで共同購入の案内が来ると思うのでそのタイミングで購入すると少し安く買えます。

  2. Q-assist(Qアシ)
    QBと同じ会社が出している動画教材です。セットプラン的なものがQBと同じように案内が来るので必要ならば共同購入するといいと思います。
    医学についてまっっったく知識がなかったのでこの動画教材から始めることで医学の勉強に取っ付きやすくなりました。
    個人的にはテキストがとても理解しやすくよかったです。
    CBT用と国試用に分かれており、国試用の動画にもCBT範囲のところには「CBTマーク」がついているので主にそちらを見ました。
    基礎医学はCBT用の方にしか組み込まれていませんでした。
    そしてこの動画の使い方が失敗の原因の一つになります。

  3. Goodnote5
    iPadで講義を受けている方にはお馴染みかと思いますが(というかiPadユーザーは購入していない方が珍しい)、
    ノートをとれたりPDF書類を読み込んで書き込んだりできる優秀なアプリです。
    QBのPDFを科目ごとにダウンロードし、自分が重要だと思う解説を書いたり、Qアシの該当箇所を貼ったりしていました。
    QBのPDFに書き込む方法はおすすめです。
    ただQアシテキストだったりPDFだったりと情報を分散させすぎたことも失敗の原因でした。。。

  4. 病気が見える
    これは基本的に辞書的に使いました。何なら途中からQアシのテキストが優秀すぎて病見えは使ってません。
    もっと病態理解で使えばよかったなあ(笑)

実際の勉強計画

続いて筆者がどんな計画で勉強を進めていったかです。
(計画はおおそれたものではなかったと思います。)

  • 半年前:Qアシ視聴&QB開始(メジャー科から)

  • 2ヶ月前:基礎医学Qアシ視聴&QB開始
          臨床科2週目QB開始

  • 1ヶ月前:公衆衛生QB開始
          基礎医学2週目QB開始

  • 2週間前:MM模試受験

  • 1週間前:QB▲×問題をひたすら演習

反省点

そろそろ本題中の本題が気になって仕方がないと思うので(自分でも書いてて前置き長すぎと思い始めてきたので)、
反省点を先に列挙してから詳しい改善点をかいつまんでいきたいと思います。

反省点①:

暗記をサボっていた

正直大部分はこれです。
「なんだ、結局暗記かよ。」
と思いますよね?
自分も思ってました。まあ雰囲気で行けるだろうと。
いやはやどっこい、いざ本番は泣きそうなくらいに絶妙な問題ばかりできちんと覚えておくべきだったと痛感しました。

動画見てるだけじゃダメです。
もちろん動画が印象に残ることはありますが、
どこかで覚える作業をしないといけないです。
Qアシのテキストなりサブプリントなりを上手く活用すべきでした。
次は国試に向けて勉強する自分への自戒も込めてもう一度言います。

暗記は疎かにしてはいけません!

反省点②:

ノルマをこなす作業になっていた

①と関連もしますが、題の通りで、
計画を遂行することに囚われており肝心な成果がついてきていないのを見て見ぬふりをしておりました
前半はQアシの動画を見終えることができるか不安でとにかく試聴することに集中していて頭に入っていない無駄な時間を生み出していました。
「急がば回れ」
本当にこのことわざ通りだと思います。
しっかりと地に足をつけてやるべきでした。

もっと具体的なことを言うと、
臨床医学はCBT用の動画で十分だったと思います。
自分は国試用の動画のCBTマークがついたところ
を見ていたのですが
他にも予定があって忙しいなら
CBT用で限定された知識を完璧に覚える方が断然良いです。
(実際9割とった友達もCBT用しか見ていない、ということが結構ありました。)
どうしても、と言う感じならメジャー科+産婦人科くらいは国試用でも良いかもしれません。
マイナーは出題の割合が少ないし、マニアックなものは採点対象外になることが多いので効率が悪いです。

とにかく全体の6割くらいを完璧にしてから詳しい領域に入る
ようにしてください。

反省点③:

病態理解を怠ったままQBを回していた

これも①と関わるのですが、
病態理解を曖昧にしたままQBに手をつけてしまったことです。

暗記が大事と言いましたが、
「しっかり病態を理解した上での暗記」
に意味があります。
そうでないとQBを1対1で覚えてしまって応用が効きません。
癖って怖いもので、一回そのような1対1癖がつくとなかなかとれません。

この状態で2週目に入っても、覚えた気にはなっていても実際理解がついてきていないので効果は乏しいです。
直前期にただ▲×問題を回すだけになっていたため本当にもったいないことをしていました。

CBT勉強の禁忌!
反省点のまとめ(ここだけでも)

先ほどまでに述べてきた通りですが、再度強調すると、

  1. 暗記をサボっていた

  2. ノルマをこなす作業になっていた

  3. 病態の理解を怠ったままQBを回していた。

目の前の勉強にしっかり目的意識を持って、
理解しているのか・覚えているのか
をその都度チェックしながらやるのが一番良いと思います。


ただ動画を見るだけ、QBを回すだけでは実際あまり身についていません。

費用対効果が悪すぎます。よく言うコスパってやつですね。
コスパよく勉強したいのならなおさら一つ一つに集中して、一気に全部やろうとするのではなく、


全体の6割くらいを完璧にする
②次の科目の勉強に移る
③各科目①〜②をする

④2週目を始める(2週目から8割くらいを完璧にする)

上記のように
2週目から8割くらいを完璧にすることを目標に取り組んだ方が、
自然と繰り返す
ことになると思うし進捗スピードも上がると思います。

〈情報の一元化〉

反省点の最後に「情報の一元化」を挙げておきます。

  • Qアシのテキスト、

  • GoodnoteでのQBのPDFの書き込み、

  • 病見えでわからないところを調べる

これだけでも自分の知識のもととなる情報が散乱していますよね。


どのような形でも良いから「苦手まとめ的なもの」
は作っておくと頭が整理されて良かったと感じています。


ただ、イマイチ覚えきっていない状態で作っても
それこそ作業になるだけだと思うので、
ある程度完成してきてから作るのがベストかと思います。
実際上位に入っている人たちは結構作っていました。


番外編:本番ってどんな感じなの?

正直なこと言うとめっちゃ難しかったです。(泣)
確かに今まで述べてきた反省点もありますが、
当日の引きもかなりあると思います。

苦手なところからたくさん出てきて、
いくら採点対象外が三分の一あるとはいえ流石にこの出来はやばいな、、
と思いながら受けていました。
1ブロック60問あって、43問確信なしみたいなブロックが3つくらい続いて
半ば諦めかけていました。

終わった時の体感は6割くらいでしたが、
実際ふたを開けてみると72%で安心しました。
(72%で安心なんて、他のnote書いてる人やTwitterの人からしたら寝言は寝て言え状態だと思います(笑))

採点対象外があるおかげで体感より5〜10%UPすると言われていますが周りを見ていてもおおむねその通りな気がします。

模試との比較

MM模試(QBと同じ会社の模試)しか受けておりませんが、本番との難易度は本当に人によってまちまちです。
だって、人によってCBT本番は問題内容が違いますもんね。


実際自分は、模試:77% 本番:72%でした

巷では、CBT本番は模試より10%はUPするらしい
と言われています。


模試では苦手な分野がたくさん出て、対策して本番に臨んだら本番の方が簡単に感じるのは当たり前ですよね(笑)。

85%をとってくるような人は満遍なく仕上げてきているのであまり大差なく感じるかもしれないですが、
それ以下の人は本当に感想は様々です。


自分含めてある程度苦手が散りばめられていると、
苦手範囲が多かったとき今回の自分みたいなことになりかねません

ですのでなるべく苦手をなくすような勉強をすると良いと思います。
当たり前だよって思うかもしれないですが、
医学は奥深いので深みにはまってしまうこともあります。


CBTでいい成績を取るには「浅く広く」です!

これらを守ればしっかりと勉強した分得点もともなってくるでしょう。

CBTの評価方法について

「一人一人問題が違う」ことに対して疑問に思った方もいるでしょう。
「どうやって評価するのか?」
「公平なのか?」

ようやくここで謎が解き明かされます。
評価用紙はこんな感じです。
(こんな感じで現実を突きつけられます、、、(笑)

CBT成績表

CBTの評価方法は2つあります。

  1. 素点

  2. IRT

素点はそのままの意味ですが、実際の合否にはIRTが使われると言われています。


IRTとは、問題の難易度を考慮して割り振られた時の傾斜配点のような
評価方法です。


IRTでいうと、
簡単な問題ほど点数が低く、
難易度の高い問題ほど点数が高く
設定されています。


なので素点で80%でも
簡単な問題がたくさん合っていて80%よりも難しい問題にたくさん正解して80%ではIRTが変わってきます。
簡単か簡単でないかの基準は過去のプール問題の正答率を見て決められております。

このIRTによって公平性は保たれているらしいです。。。

そして合格基準は大学ごとに定められています!
なので先輩などに例年何%なら合格しているのか聞いてみるといいですね。
ちなみに私立だと60%でも合格のところもあったり、ある国立では70%で区切られたりと様々です。

CBTはマッチングに使われる?

これに対しての答えはほぼほぼNOです。
というか実際わかりません。(NOと言ってしまい申し訳ありません)
確かに結構な病院がCBTの成績を提出させるらしいですが
スクリーニングくらいにしか見てないらしいです。

都内有名病院などでは〇%以下で足切りみたいなのもあるらしいという噂は聞きます。

大学受験のセンターや共通テストほどシビアなものではないらしいので
とりあえず、大学の基準で受かっていれば問題ないと思います。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました!
稚拙な文章で読みづらかったところもあるかと思いますが
少しでも皆さんの力に慣れていることを願っています!

またこれからも医学部に関してや他のことでもnoteを更新していくつもりなのでぜひ応援よろしくお願いします。

また、疑問点や質問などがございましたらTwitterの方までご連絡頂けると幸いです。


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