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【バトラーズカップベスト8】ゴッド・ゼクスデッキ解説

 はじめまして、しがないゴッド・ゼクス好きの伊勢谷とうふと申します。
 先日開催されたバトラーズカップ転醒杯にて、ベスト8に入ることが出来たので、これを期に自分のゴッド・ゼクスについてのあれこれを書き出してみようと思い、noteを執筆しました。
 同じようにゼクスで環境になんとか抗っている人や、ゼクスが好きだったけど規制で使わなくなった人の参考になれば幸いです。

戦績

契約アルパラ ○
蒼波     × 
碧雷     ○
wille     ○
蒼波     ×

蒼波減ったって言ってたじゃん……
ということで微妙に締まらない戦績ですが、気にしない方だけどうぞ。

デッキレシピ

二差しの翁

カード解説

 ゼクスは構築が人によって違うため、基本的なカードにも簡単に触れておきます。ゴッド・ゼクスご存じノ型は読み飛ばして下さい。

天魔王ゴッド・ゼクス地ノ型/天ノ型

 天魔王の一体でこのデッキのエース。ターン1回復、バースト破棄、ゼクス族お馴染みの二種耐性、バーン。裏返れば耐性無視トラッシュコアシュートにアンブロと、全てが高水準なカード。今期のゼクスはこれを如何に早期に運用できるかが鍵になっています。

天魔王ゴッド・ゼクス終ノ型

イラスト違い感謝

 フィニッシャー。特徴的な六天連鎖が目を引きますが、このカードの主な役割は場に出たゼクスを手札に戻すことにあります。詳しくは後述。
 ちなみに自分は前日の調整で重なりまくったため信じきれずに削っていますが、基本的に3枚採用です。信じきれなかった結果が……

天魔王ゴッド・ゼクス影ノ型

エクストリームカードも吸えると思ってました

 最軽量ゼクスの一体。天魔・影武者の圧力と、六天連鎖の2ドローでの手札回転の役目もあり、文字通り影の立役者。
 一方で、

  • ドローがアタック時故、余計な1点を与えてしまう(このデッキでアタキャンは困難)

  • 流行りのバタフライジャマー互換に機能停止させられる

  • 自身のみで点を詰められない

という懸念点もあります。
 ドロソが多いため割と引き込める上、耐性貫通が少なくリーサルに必須でないなどの観点から枚数を削っています。
 また、裁定がややこしい事で有名な天魔・影武者ですが、この効果は「天魔王」が直接対象に指定された効果部分“以外”もまとめて跳ね返せるパターンが有ることは覚えておきましょう。
 赤白の天照界放や金雲のサンクティファイドライトなどは頻出なので、知らないと勝敗に関わってきます。詳しくは各対面知識にて。

イチバンスピアー

欲しい時に来ないカード

 赤変色とゼクスのコストダウン。フル軽減0コストで召喚出来るため、足りない軽減を補うために出すこともしばしば。
 装甲3色は優秀ではありますが、現代バトスピでは緋炎などに耐性を抜かれることがままあるので過信は禁物です。

選ばれし探索者アレックス(Re)

未だにWINNERが揃えられていない

 名誉ロクテン。主に手出しで全色シンボル&ドローとして運用しますが、相手によってはまだまだ現役のバースト。
 バタフライジャマー系に寝かされるものの、起動効果を一度でも使えれば後はシンボルとしての役目のみと割り切っても良いので、日和らず出して行きましょう。

幻惑の隠者騎士バジャーダレス

どこでも見かけるなお前

 名誉ロクテン其の弐。現環境トップクラスの採用率を誇るバースト。ゼクスに於いては神託の対象なのも良き。
 一方で、現環境では徹底的にケアされるカードでもあるため、アレックス共々うまく開かせる工夫が必要。
 今回のリストではフル投入されていますが、枚数を削るとしたらこの枠だと感じる程度には当日の発動機会は少なかったです。

黄泉ノ獣ライウンコマイヌ/イザナミの黄泉神殿

通称ウンコ

 今回のレシピのイチオシカード。
 殴る契約系に強気になれる初動札。特にコアブをするランポに対しては紫の世界より優先して出したいカードです。
 相手の契約が殴ることを躊躇ってくれれば速度が落ち、殴ってくれれば実質3ドローで此方が加速できるため、足の早い環境デッキに今のゼクスが追いつくには必須です。(碧雷がこれを潜り抜けてアタックするにはエクレル・ヴェスパー煌臨くらいですが、手札の少ない碧雷がこれに煌臨を一枚切ってくれるならラッキーと捉えましょう)
 また、破壊時発揮不可が緋炎と赤白ぐらいのため、チャンプブロック以外にも転醒タイミングは多いです。
 他にもWBS、導魔、緑起幻などの無警戒ヴィーナや、最近ちょっと増えてきている旧光導のダンなどを"分からせて"やることが出来るのも嬉しい点。
 召喚時が強制のため、相手のバーストがある場合などはきちんとコアを4つ乗せるか、ストドロで切ります。
 まず撃たれないですが、カシウス刺されても痛くないのも良ポイント。
 B面の効果で自身の信長の神域を潰すアンシナジーが目立ちますが、そもそも神託をそこまでしないこと、色変更は残ること、神技は問題なく発揮する為除去にコアを割けば無駄にならないことなどからそれほど問題にはならないです。
 ちなみに当日は紫+オワリノ世界+イチバンスピアーにアレックスか信長で色を揃えることが多かったです。ゼクス召喚の過程で大抵イチバンスピアーは経由するので違和感もなく回せました。
 とはいえプレミ誘発剤ではあるし、多数対戦をしていけばどこかで足を引っ張る可能性も否定できないので、環境と相談で入れ替えてください。

ロクテンヘイ

3シンボルシーカーが弱い訳ない

 最近見ないシーカー枠。サーチ対象は15枚なので割と外します。その上ゼクスは赤白や同期の覇王と違い、サーチ対象に防御札が含まれていません。 基本的にサーチを使えば使うほどデッキ内の防御札がふるい落とされていくため、手札が8枚もあるのにフラッシュを挟めず、そのまま耐性もないロードXに殴り切られるなんてシチュエーションもザラでした。そのためあまり召喚時は撃たず、採用理由はレベル2効果です。
 メインのみとはいえ、赤白紫の3シンボルは地ノ型の着地ターン短縮に大きく貢献します。
 また、信長にもう一つ神託をしたい時に、影ノ型以外で召喚できるカードとしても優秀。
 先行で出して残れば無限の可能性ですが、先1なら他に出したいカードが多数有るため、噛み合う対面に引ければ良いと考えて2枚。

オワリノ世界・オワリノセカイ

カ エ シ テ

 制限カードとその下位互換。六天連鎖盤面にほぼ必須のカード。
 レベル最大化で天ノ型を運用すると、返しのターンで耐性が消えることだけ注意。
 手出しのアレックスの軽減を稼いだりもするので、役割のない時に貼るのは避けたいです。
 手札に来すぎても困り、リーサルには一枚あれば良いため1-2の計3枚。

紫の世界

6000円→1000円

 ドロソ兼足場兼妨害。序盤のグロウなどの速攻を咎めたり、残コアを削って返しにリーサルを決めたりします。
 天ノ型のコアシュートから転醒、打点を捻り出したりブロッカーを超えたりも。
 盤面に紫の世界がある状態で、イチバンスピアー+天魔信長orオワリノセカイ/世界+地ノ型で盤面に5点(オワリノ世界なら計6点)揃う計算はぜひ覚えておきたいです。
 勿論裏返るとコアシュートの圧力が消えるため、無謀な転醒はご法度。

天魔信長

一周回って4コストが偉かった

 6色シンボルで実質シンボル2つ分。比較的丈夫なシンボルですが、金雲のミズア、緑GSのクロノ、若干減ったとはいえまだ見る蒼波の青世界など敵も多いです。オワリノ世界と同じく、対面によって置くタイミングには注意。
 前述のイザナミの黄泉神殿とは効果の食い合わせが悪い部分があり、うっかり色数を数え間違えないようにだけ注意が必要です。
 早めにコマイヌが転醒出来た場合は、上のコアは神技用と考え方を切り替えて下さい。
 その神技は今回使用しなかったですが、六天連鎖中に相手の壁を消すことでリーサルを取るなど有用です。
 またこの神技は終ノ型と合わせたちょっとした小技があります。
 ゴッド・ゼクスを長く使っている方はご存知かもしれませんが、終ノ型の裁定に

「アタックした時点でアタック中のスピリットが6色のシンボルを得ているため、6色の条件を担っていたスピリットやネクサスがフラッシュタイミングで除去されても、そのアタック中までは6つのシンボルが維持される」

バトスピwiki 終ノ型ページ内より引用)

というものがあります。これにより、神域発動中の天魔信長から神技でコアを使用してレベルが下がっても、そのアタック中は6点アタックが止まらないことになります。そのため、フラッシュで相手のブロッカーを神技で除去し、6点を直撃させる動きが可能となります。相手の手打ち絶甲氷盾+ブロックの構えを貫く事が可能な小技なので、ぜひ覚えておいて下さい。

ストリームドロー

ストドロって略称が被った

 ドロソその1。最小1コストで3枚山を見られる。
 一応唯一の先手契約を割れるカードでも有りますが、どうしてもそれしか切るものがないのでなければ切らなくて良いです。
 最近の契約系は相棒の復帰が容易なカードが多く、多少の妨害をするより自分の動きを最大化したほうが結果的にリーサルが早まるためです。
 ただ本音を言えばフェニルは焼きたい……

ノヴァドロー

3on3だとよく身内と被る

 ドロソその2兼金雲へのせめてもの抵抗札としての採用。
 ゼロカン一枚程度で止まってくれるヤワなデッキではないですが、序盤の踏み倒しを潰して少しでも足が遅くなってくれれば儲けもの。
 ゼロカンが刺さる対面だとしても、他にカードを引く手段がないのであれば原則ドロソとして運用して山を掘りましょう。
 赤白や紫エヴァ等、環境に存在するコンボデッキの足を止めさせる事も出来ます。

ストラングルフォッグ(Re)

この見た目で妖蛇関係ないんかい

 破棄メタ。キャスゴへのお守り枠。
 何故か地域柄よく見る気がする導魔にも貼ると多少嫌がらせが出来ます。
 緑GS、紫エヴァ、キャスゴ、スターク出張系などにコアボイドが撃て、天ノ型で触れないネクサス・リザーブのコアを退かせる可能性を評価して、メビウスリングより此方を採用しました。

氷刃血界/絶甲氷盾(Re)

再録したけどあんまり使われてない、なくない?

 防御札。個人的に計3枚が引きやすくダブつきにくい好みの枚数です。
 手札保護の有無や、○○アタック中にアタステ終了不可に引っかかるかどうかなど違いは有りますが、ここは環境を見て随時入れ替え。
 バラガンが立つと緑GSや紫エヴァはメイン除去が難しい点、白軽減が取れるこのデッキなら、絶甲との重ねがけでターンを貰いやすい点を評価してこのバランス。

覇王爆炎撃(Re)

評価爆上撃

 最近評価が著しい手札誘発。
 金雲や碧雷の使用制限に対抗できる手札保護と広い焼き範囲が魅力です。
 グランテラスやファイズブラスター等、放置するとそのまま持っていかれる相手にはフラッシュでの使用も考慮に値するのは、赤軽減が取れるデッキならでは。
 終ノ型をブロックで凌がれる時の最後の一押しに使うことも。
 ファルシエルのアタステ終了メタやランポのバースト封じは『対象スピリットがアタックしている間』という条件があるため、アタック中のスピリットを爆炎で焼いた後にアレックスやバジャーダレスを開く事ができます。この動きが非常に大事。
 ゼクスにおいてアレックスがバーストで開くことは、1ターン分追加で貰う程の価値があります。そのため、序盤にアレックスをセットした対面でバースト封じが来たなら、迷わず切ってアレックスを開きましょう。
 またバーストの12000以下焼きも優秀で、小粒を並べる金雲へ撃ち込むことで打点計算を狂わせることも出来ます。
 非常に強いですが、初手にダブると山が掘れずに苦しむため2枚。


不採用カード

リューマン・ポラリス

公開時には諸手を挙げて喜んだんだけどね

 ゼクス期待の新星、名誉ロクテン其の参。
 シンボル可変が赤青黄の3色あり、特に補いにくい黄に変色するのが使いやすいです。
 バースト効果で無条件2ドロー、召喚時でゼクスでは触りにくいネクサス含め複数破壊と効果も非常に強力。
 一方で役割の近いバジャーダレスと比較すると、

  • 破棄耐性がないためスピッツァーで消される

  • 魔影でないため神託、ロクテンヘイ対象にならない

  • 破壊が召喚時

  • 契約しないとフルパワーが出ない

辺りが欠点となります。
 最近は金雲や緋炎のスピッツァーが散見されること、少しでも神託対象を増やしたい等の理由から不採用としました。

EVANGELION Mark.06-カシウスの槍-

君のせいで死んだデッキが数多

 環境を賑わせている最強誘発。
 相手のマストカウンターを確実に潰せる強カードなのですが、同時に全プレイヤーが真っ先に意識するものであり、対策も十重二重にされています。
 ゼクスに於いては一枚の手札の重さが環境デッキとは段違いであり、且つ紫シンボルは供給過多の為採用見送り。
 もっとも強力なカードには違いないため、デッキのシンボルバランスによっては採用圏内。

相棒たち

契約するか、しないか

 初手事故を補える契約カード。
 ポラリスの最大値を出せたり、カウント依存のあれこれを使いやすく出来ます。
 とはいえ、初手に置きたいカードは紫の世界、ライウンコマイヌ等が優先度高く、先手で置いて強い相棒となるとスターク一択。
 後手で相手の契約を割れる新生たちも候補では有りますが、コンボデッキであるゼクスは山を掘らなければ始まりません。
 先後にかなり左右される上、リソースになりにくいこと、カウント増加も転醒を圧迫すること等から今回は不採用。

三賢神ラルヴァンダード

再録おめでとうございます

 契約編で値段が壊れた一枚。
 全色シンボル、コアブ、ドロー、手札保護と高い理由が詰め込まれたXXレア。
 使うなら契約と共に採用になるのですが、前述の通り今は採用したい相棒が居ない。
 カウントアップネクサスも、オワリノ世界が転醒不可になるデメリットの方が大きかったため無し、となると出番が少ない。
 今後で相性の良いカウント増加が増えたらまたお呼びがかかるかもしれないです。

ダークタワー

私のバトスピ再開時期に丁度出たカード

 蒼波の流行と同時期ににわかに高騰したカード。
 軽減全色であり赤に変わるシンボル。踏み倒しと相手ターンの煌臨を許さないメタ全振りの一枚。
 とはいえ踏み倒しの金雲、血晶にはネクサス潰しがあり、ブレイヴ対象外のため紫エヴァにも刺さらない。
 どちらかといえばゼクスが止めたいのは受け煌臨であり、横のイチバンスピアーやアレックスの様な割られるのを止めたい奴らを守れないなど、そうじゃない感が否めなかったです。
 紫が過剰なこと、六天連鎖の赤には寄与しないことも含め不採用。
 ただ環境に刺さるメタなのは流行りを見ても明らかで、金雲もミズア系を引かれなければ速度は落ちるため確保はしておきたい一枚。

バスタースピア・ゼッパンドン

別軸のゼクスではまだ現役

 ネクサス割りカードたち。
 条件は違えど山を引きながら相手のネクサスを割れる有能。
 以前は召喚時止めやミラーのオワリを割るために採用されていました。
 不採用理由は明快で、現環境で割ることが出来るネクサスが少ない、あるいは割っても美味しくないから。
 耐性があるグルナバートの大滝や、配置時で役割が遂行されるトウジケンスケなど、枠のキツいゼクスで採用するには逆風が過ぎるかなと。
 これも、環境によってはまた採用価値が出てくるでしょう。

対面知識と立ち回り

 とにかくカードを引きましょう。
 ゼクスは複数のカードが噛み合って強いコンボデッキのため、一枚のカードで動けるグッドスタッフと違いパーツを集めないと始まりません。
 また、準備ターンに如何に多くのアクションが出来るかで勝敗に大きく関わるため、カードを出す優先度には注意して下さい。
対面によって変わりますが、主に下記のように

ライウンコマイヌ≧紫の世界>天魔信長>オワリノ世界/セカイ≧ロクテンヘイ

となります。

 環境的には明確な有利対面は無く、しかし明確な不利対面はある辛い立ち位置です。
 相手によって終ノ型6点を目指すのか、序盤に削って地ノ型で走るべきなのかが変わるので、デッキタイプである程度動きの見切りをつけておくのが良いと思います。
 紫の世界の項目でも簡単に触れましたが、地ノ型単体でMAX3点取れるため、他で2点突いておくと一気に走りやすくなります。
 また、地ノ型はA面からアタックが一番バリューが高い為、転醒した天ノ型を終ノ型で戻して再利用、あえて耐性を無くして影ノ型を構えるのも頻出の動きです。相手は影ノ型を嫌うので実質的な耐性持ちのように運用できるのも良ポイントです。

碧雷/緑GS

 ランポによる氷刃、バースト封じと重疲労カードの効果無効がキツイ対面。
 特に重疲労で信長、オワリノ世界を潰されると一気に辛くなります。
 幸いシンボルは残るため、ライウンコマイヌや紫の世界でシンボルを稼いで地ノ型早期着地を目指したいです。
 反面手札は増えにくいため、手札を増やさせないようバーストケアを怠らなければ勝てる対面です。
 序盤で殴ってくれるため、ライウンコマイヌでチャンプブロックから手札を増やしていきます。
 リーサルはティンバーランポの多点かクロノバースのバーンなため、序盤にライフを削られすぎないよう意識すれば誘発で数ターン貰いやすいです。前述した爆炎撃&バーストの動きも刺さりが良いので積極的に狙っていきましょう。
 流行りのバタフライジャマー系で止まるのは影ノ型、アレックス、コマイヌの3種ですが、アレックスは前述の通り一度効果が使えるのでよしと割り切ります。影ノ型は影武者用と割り切るかストドロで切りましょう。コマイヌに関しては、相手が見てからジャマーを貼る場合、そのターン中に殴れないことに繋がるため、実質1回分の攻撃を止めているので十分と考えます。
 また白晶の採用が比較的多いため、4コアが活きなければ防御がないことがままあります。序盤のビャクガXが走ってきた時の返し等に地ノ型が出せるなら、紫の世界で前述したようにとりあえず見た目だけ5点揃えて殴るだけでもかなり有効です。
 手札を抱えすぎるとナナフシやインクリースで爆アドドローされて押しつぶされるので、芋引き亀で終を探すよりは地ノ型で殴りに行きたいです。(私は計18枚引かれました)

緑起幻

 碧雷より手札が増えやすく、重疲労ロックが少ない対面です。
 相手の無防備ヴィーナにライウンコマイヌが刺さったり、召喚時を碧雷より踏みやすいためバジャーダレスが開いたりと、比較的やりやすい印象。
 クロノのアタックを止めるのにもライウンコマイヌが重宝するので、コマイヌを盾にビャクガXを誘ってバーストを刺していきたい。
 こちらも同じく白晶の採用が多いため、地ノ型で殴り切るほうが良いです。

金雲

ファッキン運だけ、略して金雲

 ハイパー不利対面です。
 最速先2プランは割り切りしかないので、じゃんけん負けたら気合で初手に誘発を引いて下さい。ゼロカンが握れたら最速キルはだいぶ確率軽減されると思います(一敗)。
 なかったら降参して次回のために焼き鳥でも食べて討伐意欲を上げましょう。親子丼でもいいです。
 兎にも角にもネクサス潰す連中が辛いので、紫の世界など効果は通るうちに使うことを意識しましょう。オワリノセカイは効果が消えても二色シンボルを供給出来る上、金雲はネクサスを割らないので早めにポン置きすることも視野に入れておいてOKです。
 地ノ型の耐性が非常に頼りになるマッチアップであり、コアがカツカツな金雲はきちんとビートが通れば非常に細いとはいえチャンスがあります。
 また、サンクティファイドライトの効果に影ノ型を提示できれば手札封殺の効果も跳ね返る為、影ノ型+氷刃でもターンが貰える小技はぜひ覚えておいて損はないです。
 色々書きましたが、相性も速度も全く及ばないのでかなりキツイです。人事を尽くして天命を待ちましょう。

紫エヴァ

 メキメキ頭角を現してきたコラボ枠。
 連鎖するネクサスたちでコストの3倍くらいの動きをしてくるドロー力と、ほぼ全ての受け札を拒否できるATフィールドが非常に強力。

3コストで11コストの動きをするな

 旧13号機のハンデス5点プランとの二択もあり、絶甲氷盾だけでは安定しないのも苦しいところ。
 さながら令和版ゴッド・ゼクスとでも言いたくなる性能ですが、耐性が常時じゃないところに付け入る隙があります。
 踏み倒しのシンジを焼けるバジャーダレス、ノヴァドロー辺りをきちんと引き込むためにも、此方もとにかく山を掘ります。基本的に向こうもゼクスと同じくパーツを揃えて殴るコンボデッキのため、序盤に妙な仕掛け方はしてきません。コアはすべて使い切るつもりでドロソを繋げましょう。
 防御札は氷刃、絶甲、約束の時だ碇シンジ君辺りをよく見るので、終ノ型6点を探す方が良いです。不用意にライフを削ると約束の時だ(略)を撃たれてしまうため、削るライフは地ノ型の六天転醒の1点のみに抑えたいです。

名前が長い

 また初号機カシウス+シンジシンクロ率∞のレベル2は18000であり、終ノ型レベル2で丁度相打ちが取れます。
 アタック時の除去もソウルコアを乗せた影ノ型で打ち返せるため、敢えて転醒した天ノ型をレベル1で置いておくことでカウンターを取ることが出来ます。オワリノセカイでレベルを上げていれば割と起きうるシチュエーションなので覚えておいてください。

緋炎

 白の耐性貫通によりゼクスが焼かれること、マグナライガーでコマイヌが転醒しないこと、グロウカイザーでフラッシュ挟まず2点以下確定負けになることが苦手ポイント。
 逆に言えばそれ以外はそこまで無理な対面でもなく、アレックスもバーストとして有用に働いてくれます。
 赤にしては珍しくネクサス割もテーマ内に居ないため、世界や信長で足場を作ってリーサルまで持ち込みましょう。
 バーストはフェブラ以外は大体バジャーかポラリスなので、不用意な召喚時は撃ってはいけません。コマイヌはお役御免の対面なのでお休み。
 赤の最強飛び道具赤の世界はしょうがないです。頑張って誘発を引いて下さい。(二回目)

キャスゴ

栄光の表彰台……ウッ頭が

 いつまでも環境にいる最強LO。私の身近にも居ますが、上手い人の使うキャスゴは謎の威圧感があります。(スリーブにもキャスゴが書いてあったりした日には対面しただけでチビります)
 スピリットがほぼ盤面に残らず、リザーブにコアをキープされて白晶を構えられるとそのターンのリーサルは不可能です。
 ゴッド・ゼクス側に素のコストが高いカードが多く入るため、オーバースターに強そうにも見えますが意外とそうでもありません。というのも、地ノ型の早期着地にはイチバンスピアーが不可欠で、終ノ型は素召喚がかなり困難。バジャーダレスはバーストに伏せておきたいと、正規コストを払って召喚をするカードがかなり限られるためです。
 つらつらと苦手を列挙しましたが、個人的に相性としてはそこまで悪くもないと考えております。速度が比較的遅いデッキな上、此方は防御を抱える必要もないため、迷わず誘発系をディスカして手札を回していけます。
 ライフを3以下にするとドゥーガルドで実質ターンスキップを食らうため、終ノ型ワンパンを押し付けて防御を吐かせ切るのが良いでしょう。
 ちなみに、破棄メタのストラングルフォッグは先打ちしておいてもブリスターに剥がされます。殊に上手い人は必ず破棄メタ貫通を握ってから仕掛けてくるので、先に抜いたら切られると思ったほうがいいです。

 山に眠っててくれれば捲り順によりけりで1ターンくらい貰えることもありますが、引いてきた場合はメインでリザーブのコアを退けて白晶を潰す使い方のほうが有用です。

赤白アマテ

 最近にわかに復権してきたメガデッキ枠。
 耐性付きグランテラス+ダイナスティまで決まるとどうしようもないですが、大抵はどちらかが欠ける事が多いので絶甲か影ノ型か爆炎を握りしめて耐えてください。
 多く採用されている白のヘイトネクサスが面倒で、此方はネクサス除去を切っているため永久にストレスを抱えることになります。
 幸い召喚時はよく踏むので、相手ターンでのバジャーダレスのドローで手札を回したい所。
 火山互換ならストドロ以外は手札差し引き-1で済むので、ある程度割り切って手札交換する事も必要です。
 相手の防御札が鉄壁とテミシ、バーストのオオヒルメ辺りのため、リーサルは地ノ型でのビートダウンのほうが比較的良いです。
 アンブロ6点まで決めても神域+テミシで台無しになるので、終ノ型をちらつかせてアタステ終了系を吐かせながら地ノ型の圏内まで削るなど、結構不細工な攻め方になりがちです。同じメガデッキなのにどこで差がついたのか……

WBS

 シャックが入って速度が大幅に上昇した起幻系デッキ。
 とにかくその速度が脅威で、最速2キルを豊富な手札入れ替えによって高い再現率で放ってきます。
 アールシュのコアブの的にされると高い確率で即死するため、手出しアレックスやコマイヌの放置は危険です。

 幸いネクサスへの除去はないため、紫の世界や信長で即殺を回避して此方のリーサルターンまで引き伸ばしましょう。
 ローカマーターの召喚時が強制の為、バジャーダレスも防御として一定の効果を発揮します。回避できるほどコアが増えてる段階なら決めきれていない此方が悪いので諦めて別の防御札を抱えて下さい。
 今も昔もゼクスの苦手な青の世界が入っており、地ノ型が転醒するだけで勝ち筋が潰えることが有るので要注意。地ノ型くん、なぜ君はバーンが強制なんだ。
 防御札は絶甲や氷刃が多いので、無理にトラッシュシュートを狙って青の世界やゼオフィラスを起動させないように、そのままアタック→終ノ型で防御札手打ちを強制する事による自己消滅を狙うほうがいい場合もあります。
 ヴィーナ置きやコアブにコマイヌ、フォッグが刺さるラッキーパンチの可能性や、総じて耐性が無いため此方の妨害がよく刺さるので、比較的マシな部類です。

導魔

すしざんまい

 何故かやたらと当たる。個人的には最も苦手な対面です。
 何よりもホーリーサインという大罪カードを撃たせないことを最優先にして下さい。金雲と違いシンボルまで消えるため、六天連鎖がほぼ不可能になり焼き討ち切腹状態に陥ります。多少無理をしてでも地ノ型を早期着地させて1~2点を切りましょう。
 採用カードの項目でも触れましたが、ストラングルフォッグの山破棄耐性が相手に刺さる珍しい対面です。墓地さえ肥えなければ出力が並の契約以下になるので、貼れる隙があるなら早めに貼って下さい。
 召喚時も多用する事と、アレックスはアタステ終了メタにより不能にされるので、バジャーダレスを置けるだけ置いておきたいです。
 長引けば長引くほど不利な上、白晶防壁を無限回撃ってくるので地ノ型でのビートでライフを詰めていくしかありません。
 正直回ったら金雲以上に無理な上、防御札全てに解答を持ち合わせているため本気でリーサルに来られたら死にます。早く環境から消えてくれる事を祈りましょう。


おわりに

 以上で私のゼクス雑記は終了です。ここまでお付き合いいただいた型々、ありがとうございました。
 正直お世辞にも環境に刺さってるとは言い難いものの、唯一無二の魅力がある良いテーマです。
 どんなカードでも取り込める可能性があり、使い手の数だけデッキが有ると言っても過言ではないため、いくら弄っても弄り足りない沼です。
 ぜひ皆さんもまずは気軽にメガデッキから始めてみましょう。最近ならウエハースにもほぼすべてのパーツが収録されているので、食玩ゼクスとしても組みやすいですよ。
 そしていつか……

お前も無限にゼクスのリストを作るんだよぉ!

 皆さんの作ったゼクスでtwitterが溢れるのを楽しみにしています。


 以下は投げ銭を兼ねて、私の別軸ゼクスを載せておきます。
 大した中身はありませんが、他のゼクスのレシピも見てみたいよって方や、応援頂ける方はポチって下さると幸いです。それでは。


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