睡眠中のこころの所在
朝、そこで鳴っている目覚ましを私の脳は遂に無視できなくなった。
スマホを操作すると5分の寝坊。まあいいや。
コーヒーを淹れてタイムラインを眺める。有名な人が死んでいて、おすすめ欄は薬の名前をつぶやくだけのBOTと化したつまらないアカウントが並んでいる。
化粧はしっかり。自分の顔の嫌いなところがだれにもバレません様に。
長い髪はいい加減鬱陶しい。いつ美容院の予約を入れようか。
仕事に向かう。駅前、駅中、駅のホーム、つり革。
ツイッターのスペースをラジオ替わりに、仕事場へ向かう。
現実の話はやめましょう!生活なんてエモもなにもありゃしない。ただそこにあるだけです。
心が常にインターネットにある人間というのは存在する。
私はその一人だ。TwitterとInstagramを眺めて、思ったことは残らずタイムラインに流して、今年の冬に着るコートを探している。
スペースに入っている人の一人が寝た。私もこのまま寝てしまおう。眠っている間もネットに繋がっているのが当然の生活。
私の心はインターネットにある。
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