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ルミネtheよしもと 平日公演11月29日14時の部のメモ

ルミネtheよしもと 平日公演11月14時の部
2022年11月29日(火) 13:30開場 14:00開演 15:10終演
ルミネtheよしもと(東京都)
中川家、ギャロップ、プラス・マイナス、もりやすバンバンビガロ、
和牛、コマンダンテ、見取り図、ジャングルポケット、
インディアンス、蛙亭

今日のルミネの昼公演は2つとも完売。

ショーレースがらみの人気者がたくさんいたからだろうか。自分は1回目を見た。

お客さんは程よい年代の人が多くて、大人の落ち着き、プラス、ノリのいい歓喜、という、非常に見やすい客層だった。子供もいたけど、微笑ましい感じの声しかしなかった。例によって、出順というものが曖昧で不確か。

インディアンス

お客さんの歓迎の拍手が熱く長かったので、きむさんの「どういうタイミングで話し出したらいいのか」という感想からはじまって、田渕さんが「お客さんの拍手に文句言うのか、ありがたいのに」的なことを言ってつつき出し、きむさんが妊娠赤ちゃんネタに入ろうとしたところで噛んだか何かで、メダカの話になり、タガメとタイコウチの違い、虫が水質汚染で減った話、きむさんがタイコウチをタイコモチと聞き違えてたくだりが面白かった。ご飯できたわよ、の口調で赤ちゃんできたわよ、かわいい赤ちゃんを連れてきたり、笑いっぱなしだった。

ジャングルポケット

今まで何度か見てきたマジックショーネタだが、1番盛り上がっていたかもしれない。ただ、今回は8組だったところに追加の2組が入ったので、尺的に短め、早めに感じた。今日のコントはジャンポケだけだったので、漫才の人たちに気を使ったのかもしれない。

見取り図

お客さんの拍手が特に熱く感じたうちの1組。初めの方で赤ちゃんが泣き出してしまったのに合わせて「結婚相談所」の冒頭が始まった。赤ちゃんのお母さんがさすがに連れて出て行くのを、盛山さんは「行かなくていいんですよ、僕らは大丈夫ですから」的な言葉をかけていた。リリーさんが相談員の青山?さんと3人の問題ある女性を演じていたが、演じ分けの時の1回転できれいに人物が入れ代わって面白かった。

蛙亭

コントをするのかと思いきや、きっちり漫才をした蛙亭。「仕事と私、どっちが大事?」という奥さんの問いに対する答え方を、性別入れ代わって教わる、というネタ。全編にふたりの幸せ感とかわいさがあふれていて、見ていて楽しい気持ちになれる漫才だった。

和牛

もちろん、和牛にもたくさんの拍手があった。服屋にはアイテムではなく服を買いに行く漫才。水田さんのキャラクターを生かしている。途中で舞台上手で大きなものが倒れる音がしたのを、川西さんが別の店員が何かやらかしたふうに演じて、逆に笑いにしていた。今日は和牛の持ち時間は長めで、長めの間を使って、笑いを貯めて爆発させてた。このシーンとした時間、川西さんが水田さんの演じる人物に唖然として、すぐに言い返せない時間が、絶対必要だと思うし、そこが自分が和牛の好きな一部分だ。

もりやすバンバンビガロ

ある意味、彼がこの公演の主役ではなかったのか。自分からすると、お正月のNHKの中継で見る人、という印象だった。今回初めて生で見る人だと思うけど、前にも見ているような気持ちになった。ジャグリングなどのテクニックもすごいが、話芸、お客さんとのコミュニケーション能力が高い。しかも短い言葉で伝えて笑わせる。お客さんがあまりに拍手したりするので「サクラなん?」みたいなことを言ったり、言葉どおりにお客さんを味方にした上でのルービックキューブはすごかった。

コマンダンテ

コマンダンテで空気が変わった。直前までの盛り上がりが、静かな空気になる。でも、お客さんたちの笑いたい気持ちは保たれているので、「背が高い方が安田・・・」のくすくす笑いから始まって、探偵をしたいドラマの間のCM「まるいものー」に向かって、どんどん笑いは重なっていった。自分は「まるいもの」を渋めの赤色で想像している。本当は何色なんだろう、まるいもの。

ギャロップ

ずっと前に1度見た気がする、けど、勘違いかもしれない。普段は大阪で活躍している人がルミネで見れると、すごくラッキーな感じがする。フランス料理のシェフのネタ。繰返しが面白い、という感じは、自分の中では落語とリンクするところがあって、けっこう好きだ。フランス料理、ぜんぜん食べる機会ないけど、食べたい気がしてきた。

プラス・マイナス

「中途半端な知名度」というところから始まって、漫才師が増えたからネタをかぶらないようにしないといけない、というくだりを聞くたびに、M-1の1回戦を思い出すようになった。今のところ、プラス・マイナスにかぶってる人は見たことない。相方がモノマネでどんどん代わっていく漫才。

中川家

トリの中川家、剛さんがイギリスのモッズスーツを着ていた。灰色がベースで、襟と2連のポケット、1連のポケットの縁だけ黒くて、令和喜多みなみを初め、関西方面の人に好まれるスタイルなのだろうか。

礼二さんは比較的ラフな茶色のスーツと灰色系のインナーシャツを着ていて、剛さんに「どっちつかずの格好をして。もっとパリッとした服にせえ」的な事を言われるくだりがあった。漫才は笑顔の切り替えから始まって、新宿駅のアナウンス、乗り遅れる人。

途中で、「すみません、こんな奴連れてきて」みたいなボケを何度か繰り返して、礼二さんが昔の漫才師のおちゃらけたポーズをして、兄弟で「リアクションが古いわ」という意味のことを言い合いながら笑って、「でも、こういうのは、もうここでしかうけへんな。他でやっても失敗する」「テレビとかでいきなりやっても(ディレクターに?)ポカンとされる」と言っていた。何度も同じネタを見ているけど、同じにはならない。

終わった後の満足感が大きい回だった。

追記:プラス・マイナスとギャロップが逆の順番だった