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CIOや情シス部長~初任ですぐプロになれる人はいない[20240304]


ここ数週間、社内の情報システム部に関係する話をしている。

一般的に情報システム部長や部員のスキルにも問題があるが、経営者(特に社長)のスキルには大いに問題がある。

揚げ句には、CIOまでが「私らは素人ですので」と言って憚らないと聞いてクラッと来る。

この世に生まれ落ちた瞬間からプロのCIOだという人は存在しない。

しかし、CIOに任命されたらプロになるべく学ぼうではないか。

学ぶと言うのは「情報・知識」を得て、考えて行動することを示している。

更に試行錯誤を重ねてビジネス成功に貢献するか牽引する役割を担っていくことを「鍛錬する」と言って良いと思う。

間違っても「良きに計らえ」と部下に言ってはならないし、「ITのことは良くわからないから任せるよ」などと言うのは言語道断である。

「CIOとして正しい見識を身につけるためには何処で学べば良いですか?」と尋ねられることがある。

「それ、私から学んでください」と笑いながら答えるが、何が面白いのか本人はお気づきでは無いらしい。

日本のCIOは何十人も私から多くの知見を取得し実務に励んでおられたのだが。

ここ最近のデジタルブームに乗って「CIOが携わってきたITマネジメントなんて古臭いです」と訳のわからないことを吹聴している人々も出現している。

そういう人々の次の台詞は「デジタル時代に即応したパッケージに入れ替えなければ時代に取り残されてしまいます」

いや、あまりにも馬鹿らしくて「そんな売り言葉に騙されるCIOさんいるのかね?」と親しいITベンダーの役員に聞いた。

「いや、それが殆どの方々が…ふふ」

ここで大事なことをお伝えしたいので、少し考えていただきたい。

「正しい情報は何処からやってくるのか」

情報とは人々の気持ちを変えるための資源である。

気持ちを変化させて何をしたいのか?

そう、自分達(情報提供者)の商売に繋げたいのである。

そうなると情報が正しいとか正しく無いとかには興味が無くなる。

敢えて口汚く言うなら「騙してでも売った者勝ち」というのが無料情報を流布する人々気持ちだし、何故か騙される人が多いのが日本という国だ。

IMD国際デジタル競争力ランキング第32位の国なのである。

正しい情報は「高価」であることが多い。

そして具体的な示唆と言うのは極希である。

戦略的な意志決定に資する情報は、それ自体に価値があるのだが具体(戦術)的ではない。

自身で判断しなくて良いほど具体的な情報は「騙す為の情報」であることが多い。

「最終的には自分で考えて意志決定するのだよね」と私も随分と尋ねられたことがある。

本当に役立つ情報とはそういうものではないだろうか。

さて、話を戻すが初任CIOが何を学ぶべきか、是非とも当社にお問合せをいただきたい。

IMD国際デジタル競争力ランキング第32位(しかも更に低下基調)を是正したいと思わないだろうか。

「何をしたら良いのか分からない」ことはない。

弊社は、何をすべきかを知っている。

そろそろCIO人事が発令される頃…。

ご連絡をお待ち申し上げております。

合同会社タッチコア 小西一有

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