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大分の友から庭採れカボスが届いた朝。

何年も前からInstagramを見てくださっていたという関西からのお客様へ、ヴァイタル・チューニングセラピーのセッション。

音叉が中心となる静かな施術は「いま、目の前の身体と心になにが起きているのか?」が手にとるようにはわからない。

長年手でしっかり肉体に触れて瞬間ごとの組織の変化を追ってきたからこそ、そのことに心細さを感じたりもするけれど、こちらが思うより多くのことが起きていることを、ただ信頼する。


呼吸の深まりや全体の様子を中立的な眼差しで眺める。

空間を震わせる音の影響と、それを受け取る肉体の感受性を信じる。


「この部屋にこんなに色が溢れていたの、気付きませんでした」

終わった直後、まず視界に入るものが変わる。今まで見えてなかったものが目に飛び込んでくる。


施術の間感じたことを口にしても良いし、ただ言葉にならない感覚を味わってもいい。

表情や佇まいが変わり、何か未来へ向けての種のようなものが見つかったことを、少しずつシェアしてくれる。


施術を受けている間に浮かんできた、というそのビジョンはどれもとても温かなもので、聴いているこちらの胸の奥に柔らかな温もりが広がり、期せずして涙ぐんだ。

きっと「ほんとうの光のかけら」みたいなものだからなんだろうな。

その種がどのように発芽して、花開いていくかは神のみぞ知る。時間もある程度かかるかもしれない。


でも、それはきっとなんらかの形で実を結ぶ。

と、瑞々しいカボスを眺めながら思った。

さて、このカボスはどんな風に頂こうかな。


■ 小松ゆり子 official web site
https://yurikokomatsu.com/ 


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