ラブリーさとダークさの共存

※「ハニカムブログ 」2016年12月4日記事より転載

映画「ぼくのおじさん」。
終わった瞬間、後ろの人が「平和だなぁ〜」と呟くくらい、上映中にクスクス笑い声が絶えず、みんなが暗闇でニヤニヤしているのを感じる幸せな映画。

久々に観た「気」が良い作品でした。

画像1


昼間の時間帯のせいか、ジャパニーズマダム(A.K.A おばちゃん)の観客が多かったのだけど、松田龍平さん演じる愛すべきダメ人間「おじさん」がヘマをするたびに、「あっらぁ〜」と、いちいち声に出してるのがめちゃめちゃツボだった(笑)

ヒロインの真木よう子さんはハワイに住むカメラマン役。

彼女が撮ったという設定のハワイの気持ち良い&あったかい空気感の劇中写真や、そこはかとないおかしみ満載の映画のポスターやスチール写真を撮っているのは、いつもわたしのプロフィール写真やweb siteの写真を撮影してくれているカメラマンの細川葉子ちゃん。

彼女の「Hakoen」名義の作品集、食事の後のお皿を撮影してさらに花葬して撮影した「dish」。

画像2

画像3


写真集自体が「箱」に収められていて、ちょっと棺っぽい。(ちなみに箱は一つずつ葉子ちゃんの手作り!)

画像4

葉子ちゃんがデレク・ジャーマンの庭を訪れて撮影した写真展が行われたときの箱庭も良かった。(注:箱庭の写真は私が撮影したものです)

画像5

どちらも、ラブリーさと、なんとなくの死の匂いとが共存。

画像6


ダークな部分も、愛おしさを構成する大事な要素だと思う。

陰と陽の両方がバランスをとって人間を構成している。

それは、セラピーをするときにも思うこと。

画像7


自分ではバランスがとれなくなった時には、なんらかお役に立てますように。

それがセラピストの願いです。

画像8

わたしのアトリエのお客様が座るソファーの真正面にも、デレク・ジャーマンの庭で撮影されたストーンサークルの作品を飾ってあるので、ぜひ眺めてみてください。

■ 小松ゆり子 official web site
http://yurikokomatsu.com


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?