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お隣西ノ島へ 近いようで遠く、そして近い

今日は、朝から内航船に乗ってお隣の西ノ島へ行ってきました。島についてまず驚いたのが、とにかく風が強い!!そう、そこは日本海。普段は、島前3島に守られた穏やかな海を眺めていましたが、寒さ、風の厳しい日本海。その自然が作り出した摩天崖や通天橋など、中ノ島では見られない大自然の風景にジオパークを感じさせられました。

波の侵食や地滑りによって作り出された通天橋。
様々な色の地層にロマンを感じる。

鎌倉からやってきた私にとって、船で移動するというのはちょっとしたアクティビティーで、お隣の島に行くだけでもワクワクする経験だった。しかし、島の人たちにとって内航船は通勤、通学の為の日常的なものであって、私の感覚で言うところの電車のようなものみたい。そのためか、朝夕の方が運行本数が多く、車やバイクが乗り入れられるタイプの内航船もある。ちょっと電車で出かけるような感覚で、隣の島の美容院に行くし、居酒屋に飲みに行くらしい。それくらい島の人にとっては身近な存在のようだ。

車やバイクが乗り入れできるフェリーどうぜん

お隣同士といえど、そこには海があって物理的に隔たりがあるためか、島同士の情報交換、協力体制はそこまで充実できていないのが現状のようだ。確かに鎌倉にいた時に横浜のことを聞かれてもわからなかったし、行政区が変わればお互いに干渉しないのは普通なことのような気もする。

しかし、多くの旅行客は「隠岐諸島」という括りで4つの島をみていると言う現状もある。飛行機が着くのは隠岐の島だし、Entoに泊まりながら日帰りで西ノ島や知夫里島へ行く人も多い。また、海士町は「ないものはない」と言うキャッチフレーズのもと、様々な努力によって最後尾から最先端の日本中から注目される街へと成長を遂げた。しかし、隠岐諸島の他の3島はどうだろうか。

一般社団法人隠岐ジオパーク推進機構(DOM)では、隠岐4島のジオパークを観光資源として活用する一方で、生物多様性、文化継承などにも総括的に取り組んでいる。本拠地は隠岐の島にあるが、その分室がなんとEnto1階の展示室内にもあり、TOUCAに参加すれば気軽に立ち寄ることができる。

ー保全と活用ー
未来に残すべき美しい風景や環境を守りながらも、それを活用し観光の資源とし経済的な成長を目指す。どちらかに偏ってしまっては、長期的な発展は望めない。全てにおいてちょうど良いバランスを、時には全体を俯瞰しながら、時には細部を見つめながら考えるという、とても重要な存在だと思う。これからの観光のあり方を考える、ヒントとなりそうな感じ。

お隣の島へ行く。小さな旅は私にまた新しい感覚を与えてくれた。やっぱり出かけるってとても大切。

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