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山と森の中での生活が始まりました。

11月に入りました。愛媛県松野町へ来て2週間。海士町から柳川へ移動した時には「なんでもある!!」と驚いたものですが、松野町へ来て「何にもない!!」となっています。島暮らしとはまた違った「ないものはない」暮らし。そんな生活が始まりました。


人がいない、生活

先に水際のロッジへ行っていた二人がよく「目黒へ下りないと人に会わない」という事を言っていたのですが、どういう状況なのか行くまでよく理解できていませんでした。
ロッジがある滑床渓谷は、四万十川に繋がる目黒川が流れるとても自然豊かな場所で、周囲に他の建物がなく山の中にぽつんとロッジだけがあります。1番近い目黒という集落までは山を下って車で10分程。E-bikeで20分くらいの距離にあり、そこまで行かないとホテル以外の人に会いません。
ロッジの隣にあり、現在休館中のホテル棟が下宿場所となっているのですが、夏の繁忙期はインターン生で賑わっていたものの10月末で全員帰ってしまったそうです。私と中田くんがロッジに到着した時には、ホテル棟に滞在しているのは3名のみ。
そして、ロッジの営業自体も週末のみの稼働になっていたため、平日は他のスタッフも用事がなければ山へ登って来ません。本当にぽつんと、山の中に取り残されたような感覚になりました。しかし、その状況をプラスに考えて、誰もいない静かな山の景色を楽しみ、満点の星空を眺め、山の動物たちの営みを観察したり。存分に山を楽しんでみました。

それでもやっぱり「誰にも会わない」「人と話さない」生活をいつまでも続けられる程強靭な精神力は持ち合わせていないので、E-bikeで目黒に下りてみる事を始めてみました。


山の中に住んでます

飲みニケーションが使えない、目黒

海士町でも柳川でも、夜の飲み屋さんからコミュニティーを広げていった私。しかし、目黒には飲食店がほとんどなく、地元の人が集うような場所がまだ見つけられません。それでも、E-bikeで道を走っていると、地元の方に声をかけてもらったり、畑をお手伝いさせてもらったり。少しずつではありますが、顔がわかる人が増えて来たように思います。
海士町よりも更に少ない人口270人の集落の中で、どのようにコミュニティーを広げていくのか、という課題に直面しています。

目黒に、住んでみるという選択

そんな中で、まず私が実践し始めているのが、目黒に住んでみるという事です。とってもありがたいことにロッジの社長が借りている民家があり、そこを他に滞在する人がいないときは使ってもいいよとのこと。滞在初日からお隣のおばあちゃんにお茶に呼ばれたり、一緒にお散歩をして昔話を聞いたり。帰りの山登りの事を気にしなくていいので、目黒にほぼ唯一ある飲食店で夕ご飯をいただきながらお話をしたり。毎日決まった時間にワンちゃんの散歩をしているおじいちゃんと立ち話をしたり。山の中にいては出会えないことばかりです。


農業体験をさせてもらったり
色んなお裾分けをもらったり

さて、ここで何をしましょうか。そんなことを考えながら、過ぎていく毎日。TOUCAプログラムとして、何ができるか模索中の毎日です。

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