道知事選2015 [2014/10/26 3面] 高橋氏と対立構図・佐藤氏出馬へ

※ 同日一面 ⇒ https://note.mu/tou_itter/n/n1755e48f477b


民主の対応焦点に  独自候補にこだわりも

来年4月の道知事選は25日、フリーキャスターの佐藤のりゆき氏(64)が出馬の意向を固めたことで、4選出馬意向の高橋はるみ知事(60)との選挙戦となる見通しとなった。上田文雄札幌市長(66)の擁立を断念し、候補者選びが白紙に戻ったばかりの民主党北海道の一部には、佐藤氏に期待する声もある。同党の対応が今後の知事選の構図に影響を与えることになりそうだ。(報道センター  佐保田昭宏・藤本卓郎)


佐藤氏は9月20日の自著出版記念の講演会後、高橋知事について記者団に「どうして4期目を迎えようとしているのか疑問はある」などと対抗心を示した。今後は高橋道政を問い直す姿勢を前面に示すものとみられ、対決構図が鮮明になりそうだ。

佐藤氏は2012年の衆院選の際、自民党道1区(札幌市中央区、南、西区)支部から候補として名前が挙がった経緯もあり、高橋知事が足場とする保守層からの支持も得たい戦略だ。

道知事選が高橋知事と佐藤氏による選挙戦の見通しとなる中で、候補者選びが難航している民主党北海道の対応が今後の焦点となる。同党は25日、独自候補として「大本命」だった上田文雄札幌市長の擁立を正式に断念したばかり。

党内には、上田氏に代わる候補として、副代表の逢坂誠二前衆院議員(55)、徳永エリ参院議員(52)の名前が挙がっているが、党関係者らの打診に対し、逢坂、徳永両氏ともに否定的な意向を伝えているとされる。徳永氏については、知事選に出馬すれば国政の議席を返上することになるだけに、党内にも慎重論が支配的だ。

手詰まり感も漂う党内からは「上田氏以外で勝負になる戦いができるのは佐藤氏しかいない」(民主党道議)などの期待の声も出ている。一方で、佐藤氏の主張や詳細な政策などはまだ明らかになっておらず、党北海道として「具体的に検討していない」(勝部賢志幹事長)のが実情だ。

横路孝弘代表は「来年の知事選は何としても、しっかりした候補を立てて戦うのがわれわれの伝統だ」として、今後の候補者選びも独自候補の擁立にこだわる考えを示しているだけに、佐藤氏への対応を含め、組織内での議論が活発化しそうだ。

高橋知事は、佐藤氏や民主党北海道の動向もにらみながら、11月以降の正式発表時期を探っている。自民党道連は知事の出馬意向を踏まえ、知事サイドと政策や公約のすり合わせを進め、4選支援を正式に打ち出す方針だ。


・上田氏擁立断念を表明  民主北海道

民主党北海道の横路孝弘代表は25日の党北海道常任幹事会で、来年4月の道知事選候補として出馬要請してきた上田文雄札幌市長の擁立を断念すると正式に表明した。10月までとした候補者決定は当面、先送りとなった。

横路氏は冒頭あいさつで、これまで上田氏の説得に努力してきたと報告した上で「本人の(固辞の)気持ちが非常に固く、来年4月までの時間もだんだんなくなってきた」と断念の理由を述べた。既に別の候補者選びに取りかかっているとしたものの、「早く決めたいが、もう少し努力を要する」として、一定の時間がかかるとの認識を示した。

勝部賢志幹事長は会合終了後、候補者決定の目標が4月に続き、10月も先送りせざるを得なかったことについて「大変申し訳ない」と記者団に述べ、党員らに陳謝。今後の擁立作業については、引き続き「脱原発」や「地域主権」など、党北海道が先に決定した「新しい知事像と北海道ビジョン」に合致した候補を探したいとの考えを示した。

・高橋氏出馬表明 12月見通し示唆  自民道連会長

自民党道連の伊東良孝会長は25日、来年4月の道知事選に関連し、高橋はるみ知事が4選に出馬表明する時期について「12月しかないのかなという気がしている」と述べ、11月下旬開会予定第4回定例道議会などで表明するとの見通しを示した。札幌市内で記者団に答えた。

伊東氏は、道連としての高橋知事への支援については「知事が出馬の意向を表明してから(道連との)公約をすりあわせていきたい」と述べ、知事の出馬意思を確認した上で決定することをあらためて表明した。


― 以上が3面記事からの引用でした

 

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