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おはなしづくりあそび① [お髭がとんでもなく長いおじいさんのはなし]

こま撮りアニメの最重要課題である『おはなしづくり』
これがないと何も始まりません。

なので、今回は、おはなしづくりあそび です。

とはいえ、いきなり作文のようにおはなしを作ろうと提案してもカイが食いつくはずがないので、色々考えてみました。

おはなしをつくりたくなるには

私は、アニメのおはなしを考えたり、今は幼児用の学習絵本などで何度かおはなしを書かせていただいていますが、
常々思うのは、何もないところからは、おはなしは生まれないということです。

でも、何でもいいから、一つでもザラリと心に留まるきっかけさえあれば、そこから色々妄想して、お話を広げていくことができるのです。

それを考えると、カイが面白いと思う様なきっかけを与えれば、そこから広がるのでは??
でも、ボヤーっと妄想が始まったとしても、形にできなかったらつまらないので、色々質問してみるのはどうだろうか?

とモヤモヤ私が妄想した結果、

カイに面白そうなキーワードを与えて、
それについて根掘り葉掘り聞いていく戦法で
おはなしづくりあそびを決行することにしました!

おはなしづくりあそび決行

寝る前、まだ眠くない時、お布団に入りながら質問をしました。

(以下 ナツ→ カイ→
: ねぇ、おひげがとんでもなく長いおじいさんの話をしてみて。すんごく長いの。おじいさん、朝起きたら何すると思う?」
: ある日、朝起きたら、おじさんのひげが天井にぶつかっておれてました。
:え?直角に生えてるってこと?あ、おじさんなんだね。おじいさんじゃなくて。いいよ。おじさんで。
:そうそう。それで朝ごはん作ろうと思ったら、台所に近づけませんでした。
:近づけないんだ!ひげの長さはどのくらいなの?
:200mくらい。あ、やっぱ1999m。
:え!?トットリくんの学校より遠いけど?
:うん。とにかく長いの。お散歩に行ったら、人にぶつかって、人が倒れました。
:ひげは、直角にそのままずっとまっすぐビーンってなってるんだよね?重そうだね。
:ひげはね、かるいの。でもかたい。習字の筆みたい。
 グルって回ると、倒れた人がそのままグルンって一緒にまわる。
 あと、切れるモード、切れないモードの切り替えができるの。心で思ったら、そうなる。
 あ、やっぱ、こうやって見てる中に(多分ターミネーター(例えが古い)の視界の様に)文字が出てきて、目でスイッチを押す。にする。
 切れるモードでうまくいくと、地球が、いや、宇宙がまっぷたつに割れます。
:割れちゃうんだ!超危険だね。
:でも、巻き込んだ人は、水に絶対着地するから安全だよ。そういうシステムなの。
:そっか。ひげにまきこまれてもマイクラ(マインクラフトというゲーム)みたいに水に着地すればノーダメージなんだね。
 えっとちなみに、ひげはけっこうどっさり生えてるんだよね?
:え?一本だよ。赤いの。
:一本で赤!!?
:あ、やっぱ、虹色。
:虹色の一本ひげだったんだ!!想像と違った!
そのひげの先っぽの方が今どうなってるのか、そのおじさんわかってるの?
:ひげがなにしてるのか、わからないけど、そんな時は真上を向けばいいんだよ。
:なるほど!真上を向けば、確かにわかるね!
でもそんなひげずっとあったら大変そうだね。
:使わない時はしまえるの。蝶みたいにくるくるって。
:へー蝶の口みたいになるのいいね。便利。
このおじさんはこのあとどうするの?
:起きたら夢だった。
:夢オチかーい!!

という遊びになりました。
もっと根掘り葉掘り聞きたかったけど、夢オチというオチをちゃんとつけて、このままカイは満足そうにスヤ〜っと寝てしまいました。

ちゃんとしたお話にならなくても、想像力を働かせてどんどん言葉にしていく事は、とてもクリエイティブ!
おはなしづくりあそび、成功な感じがしました!
絵を描いたり、工作をすることだけがクリエイティブではないですね。

面白かったのでまたやります。
お題を考えるのも楽しそう。

『おはなしをつくる事が苦じゃない』というところを目指して、まずは一歩前進できたかな。


(2021/6/24 トットリくんからカイに名前を修正しました)

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