個人でイラスト制作を依頼するときのポイント

メールなどでイラストレーターに直接依頼するケースを例に説明します。
サークル作る前から個人依頼などでちょいちょい依頼する事はあったのですが、依頼する上で注意すべき点+実際に依頼して思ったことをまとめます。

依頼するときのクライアント側の注意点

1.仕事を欲している人に依頼する

元々イラストレーターとの間に信頼関係がある or ものすごい好条件でスカウトできる人は別ですが、
基本的には仕事を募集していない人に依頼掛けても良い返事がもらえる可能性は低いんじゃないかなと思います。

もっとも、仕事募集中と表明している人に依頼メールを送っても返信が来ないということは普通にあります。
イラストレーター側には「黙殺する」権利は当然あるので、いちいち凹まずに別の人を探しましょう。

あと連絡手段はメールをおすすめします。(not DM, not pixivメッセージ)
長文になることがあるのと、資料(後述します)を送付することを考えたらメール一択です。

2.メールで意思疎通が取れること

赤ちゃんじゃあるまいしお前は何を言っているんだというツッコミが来そうですが、つまりはこういうことです。

・伝えたいことを明確にする
・聞かれたことに対して答える
・相手が返答に困るような内容は避ける
・礼儀をわきまえる(敬語を適切に使っている)

ただ社会に出てても文章での意思疎通が苦手な人は一定数いて、そんな人でも多くは何事もなく社会人やってます。
なのでこれは自分なりのポリシーです。
クライアントの礼儀としてこの辺り守ってたほうがクリエイターからもいい反応もらえやすいんじゃないでしょうか。

3.一度交わした約束は守る

イラストの制作依頼は同人だろうが商業だろうが個人だろうが、「契約」であるということを肝に銘じましょう。
個人間取引だから適当でいい等ということは絶対にありえません。
…とはいっても入院などのやむを得ない事情で途中から契約を継続できない事もあると思うので、
僕は契約書に以下の魔法のワードを入れてます。
「やむを得ない事情で作業の継続ができない場合は双方話し合いの上解決すること」
これはクリエイター側にもいえる話かと思います。

4.レスポンスが早い

やり取りがスムーズに進む方がお互いストレスは少なくてすみます。
気の長い人でもさすがに返信を求めてから一週間何も相手から反応が無ければ「おっせえなぁ…」とはなるんじゃないでしょうか。
僕は連絡を貰った当日~翌日には必ず何かしらの回答は返すようにしてます。
確認に時間がかかる場合でもあっても、
「確認するので少々お待ち下さい。XX日までに確認が終わる見込みです」
一次連絡を入れるだけでも印象は大違いです。

要は

ここまで書くと、なんか社会人としてのマナーを説かれているように感じる方もいるかと思いますが、その通りです。
必要なのは「社会人としての常識」です。

・自分の伝えたいことが的確に伝えられる
・相手の立ち場をおもんばかる

事が肝要です。
もっとも、先述した通り、社会に出てるからと言ってみんなこれができるわけじゃないわけですが。歳を取ると学生など若い人でも随分としっかりしている人がいる事に気づきます。

依頼する上で大変なこと

コストめっちゃかかる

直接依頼でかつグッズ制作となればグッズの原価+自分自身の人的コストも掛かります。
人的コストの内訳としては企画+資料作成+マネジメント+印刷の手配ですが、これは結構無視できません。
僕は個人間取引でも契約書、指示書(具体的にどういうものを作って欲しいのかまとめた資料)をキッチリ作るので地味に時間かかってたりします。
確認するイラストレーター側も大変だろうなぁと思って資料送ってますが、
これは

・互いの権利義務を明確にすること
・作って欲しいものを明確にすること

は双方にとってメリットが大きいので必要な作業だと考えます。

気持ちの切り替えが重要

手間をかけても取引がうまく行かない事もあり、依頼の後に時間を書けて資料を作成しても、取引の途中で相手方からの連絡が途絶えた…なんてケースも普通にあります。(さすがに入金後の音信不通は経験したことはないですが)

そんな場合、縁がなかったと諦めて別の人を探すよう気持ちの切り替えが大事です。

イラストレーターにも色んな人がいます。たまにものすごく信頼できる方に当たるので、そんな時はテンションあがります。

大変なことはありますが、自分がそれでもやるのはどうしても作りたいものがあるからです。

以上

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