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Snow Manは国民的アイドルになれるのか

キンプリもSnow Manも「国民的アイドル」遠のく…テレビ離れ本格化で冠番組は視聴率3%台(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース


実は僕は小さい頃からピアノを習っていた(レッスンを受けていたのは高校3年生まで)のでクラシック音楽畑の人間だ。とは言え、その時その時で流行している曲くらいはさすがに知っている。が、ポップスのアーティストで誰かのファンになるほどのめり込みはしない、という人生を送ってきた。だから、アイドルのポスターを自室の壁に貼るとか、握手会に行くとか、写真集を買うとか、そんなことは一切したことがない。

そんな僕が、ちょっと前、偶然にYouTubeでSnow Manの存在を知ってしまい、すっかりファンになってしまった。うーん、よりによってジャニーズを好きになってしまうとは。別に恋愛感情ではないですよ、念のため(笑)
ただ「なんて一生懸命なんだ!」と、彼らの姿に感銘を受けてしまったのだ。ちなみに、YouTubeで初めて見たSnow Manの動画は、お化け屋敷に行くヤツで、とてもおもしろかった(確か、岩本照さんが目黒蓮さんの背後でマリモのようになってるヤツ)。

ジャニーズ事務所で苦労、努力を重ねているのは彼らだけではないと思うが、それでも、Snow Manの紆余曲折や初期メンバーの思いなどを知ってしまった今、応援せずにはいられない。10000字ロングインタビューを読むと、僕の胸には様々な思いが去来する(赤の他人のくせに!)。

さて、上記の記事には
TBS系『それSnow Manにやらせて下さい』は日曜昼で2~3%台と視聴率が良くない。
とある。この番組の直後には『週刊さんまとマツコ』が放送されているが、もともと日曜日の18時30分から放送されていたものが、昼間に左遷されたのだ。もともとの視聴率は3〜4%で、昼間になった現在も2〜3%だそうだ(参考記事)

芸能界の人気者、さんまとマツコがコンビを組んでもこの数字なのである。ジャニーズだから、売れ始めだから、知名度が低いから、というのは視聴率が取れない理由にならない。『週刊さんまとマツコ』と『それSnow Manにやらせて下さい』が並列していることで「テレビの権威の失墜」が見て取れる。

また同記事にはこのような一文もある。
「SMAP、TOKIO、V6、嵐などは夕方や深夜のお試し枠の冠番組が視聴率を取ってゴールデンタイムに進出していき、ファンではない人にも知られるようになった。呼応するようにCDも売れていき、国民的人気グループと呼ばれるようになった」

明石家さんまさんや、マツコ・デラックスさんなどの人気者を揃えても、NHKの朝ドラや大河ドラマのようにお金をかけても、視聴率は取れないのであるからして、国民的アイドルに達する云々は関係ない。テレビは重要なコンテンツではなくなった、最重要視する必要もなくなった。これに尽きる。
テレビには様々な制限(コンプライアンス、大人の事情、視聴者からのクレーム)があり、重要なコンテンツでなくなった今、視聴率は重要ではない。
「大人気ドラマが放送される日は、街から人が消える」と言われたのは大昔の話で、テレビをリアルタイムで見ようとする人は今日日いない。

日本人は本物志向だから、美味しければ・おもしろければ・興味があれば・美しければ、多少高くても買う人種だ。現に記事にあるように

現在、ジャニーズで人気を博すのはKing & PrinceとSnow Manだ。キンプリは6月リリースの4thアルバム『Made in』がオリコンアルバムランキングで初登場1位。初週の売上げは48.6万枚に上った。Snow Manはオリコンの上半期音楽ソフトの総売上金額が最も高く、『アーティスト別セールス部門』で男性アーティストとして史上初の2年連続1位に輝いた。7月リリースの7thシングル『オレンジkiss』は売り上げ83.0万枚で、オリコン1位を取っている。

本業の音楽活動ではきちんと結果を残している。テレビが重要ではない今、比重としてはコンサートや音楽ソフトの売上を重視するのは当然ではなかろうか。
SMAPや嵐を国民的アイドルとするならば、彼らだっていきなり国民的アイドルと呼ばれたわけではないし、今も昔もそのメインのファン層は彼らと同世代かそれ以下の世代である。いくら国民的アイドルだと言っても高齢者がメインのファン層になったことはないはずだ。
SMAPや嵐のメンバーが、10代・20代・30代…と活動すると同時に、ファンも10代・20代・30代…と年齢を重ね、いわゆる「働き盛りの世代」「社会の活動の中心層」がファンとなるがゆえに、彼らが国民的アイドルと見做される傾向にある。
演歌歌手(有名な演歌歌手だとしても)が国民的歌手と見做されないのは、そのファン層が高齢者だからと考えれば、私の『「働き盛りの世代」「社会の活動の中心層」がファンとなるがゆえに、彼らが国民的アイドルと見做される傾向にある』という意見はなかなか的を射ていると思うのだが、いかがでしょう(笑)

そう、King & PrinceやSnow Manがいつか国民的アイドルと呼ばれる日が来るとしたら、それはファンがそれなりの年齢になる頃だと言える。だから今現在、冠番組の視聴率が悪いとか、知名度が低いと言うのは筋違いなのだ。

ジャニーズもYouTubeに進出しましたが出遅れましたし、ファンは一生懸命見るでしょうけど、興味のない人はクリックしない…(略)…テレビの衰退、ネットの繁栄でジャニーズ事務所から『国民的アイドル』が生まれない時代になったのかもしれない。

ジャニーズのYouTubeやSNSを見て思ったのは、彼らが実に自由気ままにカメラに映っている、ということだ。テレビ番組の出演となると、共演者となる芸能界の先輩・後輩への気遣い、コンプライアンス、大人の事情などの縛りがあるため、テレビとYouTubeとでは全く違う姿が見られる。言わずもがな、後者の方がより魅力的なのだ。
ジャニーズ事務所がこれからすべきことがあるとすれば、いかに多くの人に所属タレントのSNSを見てもらうか、だと思う。

ららぽーと内に多種多様のお店が出店しているように、Snow Manは各メンバーが「え?独立してる?」と思うくらいそれぞれが特性を持っている。きっと誰もが知る国民的アイドルになると自分は信じているのだが…(僕が好きだから、そう考えているだけか)…とりあえず応援するのだ。

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