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【金魚・出雲なんきんのいる暮らし】水槽を立ち上げる 03

水槽も設置した。水もブクブク循環している。もうすぐ1ヶ月経つ。はやる気持ちをぐっと我慢して、週に1回程度は蒸発して少なくなった水を足したり(もちろんこの水も必ずカルキ抜きしてくださいね)、バクテリアの素を追加したりして、(目には見えないけど、たぶん)バクテリアくんたちも少しずつ増えてきたーーいよいよ待ちに待った、出雲なんきんちゃんたちとの「こんにちは」です。

こんにちは!

なかなか一般に広く流通しているわけではない、天然記念物に指定されている貴重な出雲なんきんがいよいよ我が家にやってきます。
1ヶ月も待ったんですもの、すぐに水槽でぷくぷくと出雲なんきんちゃんたちが泳ぐ姿を見たいですよね。

でも、ちょっと待って!

ものすごーい田舎育ちのとっと堂主人は初めて都会に出てきた時、空気、水道水、ビルの高さと密集具合、夜の明るさ、人の多さ…など、あまりの生活環境の違いにびっくりしました。友人の中には、これまでの生活環境と全く違う世界に耐えられずすぐに地元に帰ってしまった人もいました。
それとは逆に、都会育ちの従兄弟が子どもの頃とっと堂主人の実家に泊まった時、あまりの夜の静かさや暗さ、カエルの鳴き声、昆虫がバンっと網戸にぶつかってくる音、明け方からの鳥や虫の鳴き声にびっくりして、一晩中眠れなかった…とげっそりして言っていました。
生き物にとって生活環境が変わるということは、それほど衝撃的なことなのです。人間にとってもそうなんだもの、出雲なんきんにとっても、それはそれはもう、一大事なわけです。
だから、出雲なんきんちゃんたちをいきなり我が家の水槽に解き放つのではなく、少しずつ、優しく、これまでの環境から我が家の環境に慣れさせていく必要があります。

我が家の水槽に泳がせる手順

ということで、我が家の水槽に出雲なんきんちゃんたちを泳がせ始めるための手順をご紹介します。

  1. 温度合わせ

  2. 水合わせ

  3. いざ水槽へ!

1.温度合わせ

お店で買って持って帰ってくるにせよ、ネット通販で買って届けてもらうにせよ、ほとんどの場合、ビニル袋に入った状態で、出雲なんきんちゃんたちは我が家にやって来るハズです。当然、ビニル袋の中の水温と我が家の飼育水槽の水温は異なります。

急に寒くなったり暑くなったりしたら人も体調を崩しやすいですよね。出雲なんきんも同じです。だから最初に、水温を合わせてあげます。

やり方は簡単。ビニル袋に出雲なんきんが入った状態で、そのビニル袋のまま、我が家の水槽の水の中に浸けてください(ビニル袋が二重になっている場合は、中のビニル袋を取り出して1枚だけにして)。そしてなにもせず、最低1時間以上、待つだけ。

これで、ビニル袋の中の水温と我が家の飼育水槽の水温がほぼ同じになります。

2.水合わせ

出雲なんきんが今いるビニル袋の中の水は金魚屋さんで過ごしていた飼育水。でも、我が家に来たら、我が家の水槽の中で泳ぐわけです。見た目には同じ水なんですが、当然、飼育水の「質」が異なります。だから、温度合わせが終わったら、今度は水を合わせて、我が家の水質に慣れてもらう必要があります。

こちらも、手順は簡単です。ビニル袋の口を開けて、水槽の水をビニル袋の中にそっと足します。目安としては、ビニル袋に入っている水の4分の1から3分の1程度。そうして30分ほど待ちます。
30分ほど経ったら、また同じ量の水槽の水を足して30分ほど待ちます。
これを4回〜5回程度繰り返すと、ビニル袋の中の水と我が家の水が徐々に混ざっていき、次第に我が家の水質にどんどん近付いてきますね。

そうしてきちんと水合わせをしてあげると、急な水質の変化に出雲なんきんちゃんたちも驚かなくて済みます。飼い始めた直後の病気や過度なストレスを防ぐためにとても大切な手順ですので、必ずやってあげてくださいね。

もちろん、水合わせの最中はビニル袋の中の水が増えていくので、途中、足した分の水の量程度を排水して、ビニル袋の中の水量を調整してください。そうしないと溢れちゃうだけなんで。

3 いざ水槽へ!

絶対に必要なモノを揃え始めてから、だいぶん待ちましたね〜。ついに、我が家の水槽に出雲なんきんちゃんたちを泳がせることができます! ちゃんと準備をしてきたからこそ、待ちに待ったこの瞬間、嬉しさも楽しさも充実感も倍増ですね。おめでとうございます!

さあ、既に温度も水も合っているので、出雲なんきんちゃんたちを1尾ずつ優しくすくって、我が家の水槽に泳がせてあげてください。
(残ったビニル袋の中の水は捨てて構いません)

こんにちは! ようこそ、我が家へ!

なお、ここで「あったほうがいいモノ」として活躍するのは、タモ網(金魚網)です。100円ショップでも売っています。
飼育を始めてからも、食べ残したエサや糞を取り除いたり、万が一病気にかかった際に病気になった子だけを隔離するために治療用の水槽にお引っ越しさせたりと、なにかと出番の多いアイテムなので、予め準備しておいても決して損はないモノです。

ちなみに、出雲なんきんちゃんたちを手で直接触ることはとっと堂主人的にはオススメしません。タモ網がなくて、他になにもすくうモノも見当たらず、もうどうしても手ですくう(触る)場合は、一度しっかり手を水で冷やしてからにしましょう。出雲なんきんちゃんたちにしたら、36℃の人の手は火傷するほど熱いものですから。

とっと堂主人愛用のタモ網

ありがとうございました。
とっと堂主人

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