感情ぐわんぐわん

今日はちょっと早いけど、書きたいことがあるので書いちゃおうと思います。

まず、ワンピース109巻読みました。今更。
ジュエリー・ボニーとくまの過去編。
これ、ヤヴァイ。
くまの愛とボニーの父を想う気持ちが強く伝わってきて、泣きます。
本当に救いようがない人生を送っており、天竜人や海軍に怒りを覚える。
特にくまの手紙を破っていたやつが許せない。
くまの言葉が寸前のところで届かないのがとても辛い。
ボニーがくまの記憶を見て、くまの手紙が届いたところが本当に良かった。
あそこがせめてもの救いだったのかな。
ベガパンクも愛に満ちていた。
海軍の圧力に屈せず、くまの意思を継いでいた。
最後にボニーがくまを助けた理由、ベガパンクは"愛"と言っているところがいいよね。
もう科学とかじゃあなく、"愛"なんだ、と。

とても感動しました。
ワンピースの中で一番感動した。
それまでチョッパーとヒルルクのとこだったけど、それよりも感動した。
ここにきて、これを越えてくるとは。


そんでその後映画の『ミスト』を観た。
アマプラでもうすぐ配信が終了しちゃうってのと、友達にすすめられたので。
なんか、事前情報として、鬱映画、胸糞映画ってのは分かってて、心して見た。
あらすじは、突如街に霧がかかり、謎の狂暴生物が暴れ回る。
主人公の親子らはスーパーに立てこもり、狂暴生物の脅威から身を潜めている。
そんなかんじです。

序盤は、お手本のような死亡フラグがバンバン立ち、スーパーの外に行った人から順に襲われていく。
そこはスカッとポイントであり、あれ全然鬱じゃあないじゃんと思っていた。
そんでまあゾンビサバイバルみたいなことを続けていく。

そんな中スーパーの中で立てこもってる人の中にオカルトスピリチュアルババアがいて、聖書読んだり、神の怒りだとか喚き散らす。
最初はみんな相手にしなかったのだけれど、時が経ち、精神が衰弱していき、縋るものを欲している人からババアの信者になっていき、ババアは調子に乗って生贄を捧げよとか言い始める。

そんな店内に辟易した主人公一派は車で逃げ出すことを決意。
息子含む5人で車に乗り、ガソリンの限り走るのですがガソリンが切れ、超大型巨人並みのクトゥルフ神話に出てきそうな生物を前に絶望。
主人公は銃を持っており弾丸は4発。
あんな怪物の餌になるなら、ここで命を絶ったほうがマシだという空気になり、主人公は自分以外の4人を射殺。
主人公は怪物に殺してくれと叫びながら車の外に出ると、霧が晴れて軍が。
というお話。

全部結末まで書いちゃったけれど、この結末、本当に救いがない。
車の中の5人が〇んで鬱ENDなのかと思ったけれど、自分だけが助かっちゃうっていう終わり方。
全員死ENDのほうがずっと良かった。
あともう少し判断に迷っていたら、息子との約束を守る気がなかったら、あのまま残っていれば……。
様々な後悔が押し寄せてきます。

後から知ったのだけれども、最初に店を出ていってみんなに「地獄に堕ちろ」と言ったお母さんは生きていて、さらにスーパーマーケット居残り組も映ってはいないけれど救出されたという設定らしい。
どんだけ追い打ちをかけてくるんだ。
唯一良かった点はスピリチュアルオカルトババアを撃ったことですね。
これでババアも生きていたら本当に嫌になっていたかもしれない。

秀逸な終わりに目がいきがちですが、閉塞された環境下での人間の狂気みたいなところも描かれていて色々なところで興味深い作品でした。
あまり人におすすめしたいとは思わず、もう一度観ようともあまりならないですが、間違いなく印象に残る作品だし、面白かったです。

たまにはこういう映画もいいね。

残基: 2


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