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20211013ワークショップ①砂連尾

開催日時:2021年10月13日 13:30~15:30
場所:グレイスヴィルまいづる-東京(Zoomオンライン)
内容:
1.参加者のご機嫌伺い
2.ストレッチ
2.打楽器で遊ぶ。
  浦岡さん・仲井さんが準備したもの。
  料理用の金属ボールをお玉でたたくとか。
3.ガムラン音楽に合わせてみんなで用意した楽器をたたく
4.音楽なしでみんなで楽器をたたく
5.砂連尾さん主導で「鳴らす人」と「踊る人」に分かれて、途中でガムラン音楽鳴らす。

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砂連尾理(ダンサー・振付師)

 今回のとつとつは“なんちゃってガムラン”。

 前回のワーク後半に何気なく流したガムランの音楽に入居者の方が思いのほか反応したので、それを改めてやってみたらどうなるか?

 そんな思いからこのワークをやることにしました。ただ、そうは決めたものの、グレイスにはガムランの楽器はありませんし、入居者の方に確認を取ったわけではありませんが、恐らくガムラン経験者もいないのではないかと思います。

 そこで、先ずは“なんちゃって”と銘打っているので、ガムランを想起できる楽器を用意することから始めました。困った時の神頼み。私の要望にいつも応えてくれる浦岡さんに今回も相談したところ、彼はグレイスにある木琴とトライアングルに加え、調理室で使用している大小様々のアルミのボールにステンレス製のお玉や泡立て器など、楽器と調理器具をミックスしたものを用意してくれました。

 私はステンレス製のデスクスタンドのヘッド部分を楽器に見立てグレイスの楽隊に加わります。楽器と調理&日常器具を混ぜ編成されたとつとつガムラン音楽隊です。

 ワーク当日、パソコンから流れるガムラン音楽に合わせて、用意した楽器をそれぞれ思い思いに打ち鳴らしました。

 ガッチャン、ドンドン、
 チャッチャッチャ、ズンチャン、
 ボン、ゴン、ドタ、
 ギュン、バーン

 この日も前回と同様に集中力が途切れることなく、しかも前回の倍以上(⁉)、何と20分ほどの曲を演奏だけでなく、途中、楽器を置いて踊り出した私の動きや、突然、脈絡もなく始めたじゃんけん、はたまた、おでこや頭を楽器に見立てて叩き始める動きに合わせ、楽しく愉快なセッションを繰り広げました。

 そこで紡がれた音はそれぞれバラバラでお世辞にも良い<音楽>と言えるものでなかったですし、いわゆるガムランサウンドからは程遠かったように思います。

 ただ、「ガムラン」の語源は古代ジャワ語の「たたく、打つ、つかむ」等の意味を持つ動詞ガムル (gamel) に由来することを考えると、私たちは「ガムラン」ではなく、「ガムル」を純粋に楽しんでいたのかもしれません。

 この歳になっても叩く、打つといった行為に夢中になれたことはこの上なく楽しかったです。しかも入居者の方々がガムルを20分もの間、ほぼノンストップでやり続けたことには本当に驚かされました。


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