Amazon audibleを使ってみた

 私は本が好きだ。
 平日は仕事から帰ってきた夜に、休みの日は午前中にカフェなどに行き、あるいは用事の合間に本を読んでいる。

 でも割ける時間は限られていて、手を動かして家事をしないといけない。平日夜は食事の後片付けや部屋の掃除、休みの日はそれに加えて洗濯物を干したり服にアイロンをかけたり、平日のお弁当をまとめて準備したりで、なかなかまとまった時間が取れないのだ。

 もっと本を読みたい。ずっとそう思っていたけれど、なかなか改善のしようがなかった。

 Xで、フォローしている人のポストから、audibleの二か月無料キャンペーンがあると知り、よい機会なので試しに使ってみた。
 
 今は、池波正太郎『仕掛人藤枝梅安』を聞いている。
 主人公の藤枝梅安は旧東海道の藤枝宿出身という設定であるのは前から知っていて、お茶とみかんの県がフィクションで関わってくるのは珍しいので興味があったのだ。アニメならいくつかあるかな。ちびまる子ちゃんと、ラブライブ、あとは少しだけ、ゆるキャン△に出てくるかなあ。
 更に、連作短編集なので、家事をしながら聴きやすそう、あまり長編だと細切れで前の展開を忘れそうと思って選んだ。
 聴いてみて、作品の感想は、一言でいうなら大作家はやはり違うと思った。文章が過不足なく、わかりやすいのに無駄な描写がない。簡潔な文体が暗殺稼業という題材と合っている。読者を引き込む始まりから、謎を提示しつつ、緊張感で話を進めていく。女性不信が根深いのになぜかモテる梅安の女性観も、今だと苦手そうな人もいると思うが、私はそういう設定のキャラクターと思っている。

 Audibleについてはなかなかいいなと思った。しばらく使っていきたい。

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