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AI活用で手描き絵の爆速時短技術革命!なのに私の作品は登録拒否!?【メイキング付き】

※注意※
この記事には成人向け作品へのリンクが含まれています。

※2024/02/23追記

↓結局漫画作品もDLsiteに公開されました。

DLsiteがAI生成エリアを開設し、AI生成作品が登録OKになりました。
転じてこちらの作品も登録されました!!!
文句言ってごめんねDLsite! ありがとうDLsite! 愛してる!!!
そんなわけでAI活用漫画作品、見てもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!!


オープニング~悲しみと怒りを添えて~

ここに一つの小説作品がある……。
文字数は8000文字、値段は100円。
表紙には可愛い女の子のイラストが掲載されているも、
その小説の中身には挿絵がない。
挿絵を載せることが出来なかったのだ。

そしてひっそり「AI一部利用」の文字が輝いていた……。

そう、この作品はDLsiteになんとか作品を登録しようとした成れの果て、なのである。

本当に登録したかったのはこっち↓

さて、こちらに無事にFANZAに登録できた漫画版が存在する。 16ページのオールカラーの華やかなくすぐり漫画作品だ。 なぜこの一件普通の健全なエロ漫画がDLsiteに登録できなかったのか? 掲載を拒否されたのか? それは……。

AIを利用した作品だからだ。

でもAIを利用したのはほんの一部なのである。

絵を見るとわかると思いますが、世間で出回るAI絵とは雰囲気が違うでしょう。
普通に手描きの絵に見えるはずです。(そうと言ってくれ頼む) それもそのはず
この漫画はほとんど手描きで描いているからです。 ほんの一部だけ、AIを活用しただけなのです。
手描きの絵を、ちょっと加工にAIを使っただけなのです。 AI一部利用の範囲にとどまるはずです。

じゃあメイキング載せまーす。

チャンネル登録してください。お願いいたします。お願いします。

このショート動画見れば一発で分かると思いますが、 一応文面でも説明していきます。

・まずは手描きでラフを描く。


まずはラフを書きます。 ここのラフはちょっと丁寧に描いておくと後が楽になります。

・線画を仕上げる。


その後、AI(StableDiffusion)でcontrolnetのscribbleを使い、 i2iを弱めにかけます。
ノイズ除去強度は0.35前後だったと思う。

controlnetのscribbleは簡単に言うとラフ修正機能です。 呪文は (masterpiece), (best quality), (illustration), line drawing,White background,monochrome, NSFW, hentai それだけ。
「NSFW,hentai」 を入れると、乳首の品質が上がります。

ネガティブは lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, normal quality, jpeg artifacts,signature, watermark, username, blurry, artist name, multiple legs, malformation,

自作絵柄LoRAを導入しています。
すべて自分の絵で作ったLoRAです。
これを使うことで自分の絵に近づくんですね。

LoRAの作り方はこの辺の動画見て。

で、線画をざっくり出したら、 手描きで線画を修正していきます。

レベル補正で線画と背景の色実を修正しておきます。
真ん中と右の矢印を左に寄せると良いです。

色がついてたらモノクロにするのを忘れないようにね。 彩度0にするだけ。

・色の下塗りをする。


んでモノクロの漫画だったらもうこれを修正するだけで世に出せますが、 今回は思い切ってカラー漫画にしてみました。
先に下地を塗っておきます。線画に乗算レイヤーで色を載せます。
ぶっちゃけAIだけでも着色は出来なくはないですが、 個人的にAIが言うことを聞いてくれないので、自分で塗って指示した方が速いし安全です。

・AIで着色仕上げをする。


それをAIに通します。 呪文は先ほどとほぼ同じで「line drawing,White background,monochrome, 」だけ消しておきます。
これは線画用の呪文ですからね。 やっぱり「NSFW,hentai」 を入れると、乳首と肌の色合いなどの品質が上がります。
エロ漫画描くときの基本ですね。 使用するベースモデルもhentaiに対応しているhentai系が良いかと思います。

controlnetのtileとlineartを入れます。 tileは雰囲気合わせと書き込み量の増加、lineartは線画に従わせるためです。


強さ設定
lineart設定
tile設定


んで弱めにi2iです。
これもノイズ除去強度は0.35前後で良かったと思う。
もちろん自作LoRAも入れておく。

・あとは手描きでコツコツ修正!


完成!

結局目元や細かいところは自分で修正しなくてはなりません。
最初にラフを描いていて、線画も修正しているので、ほとんど手描きです。

本来ならAIに通す時に漫画一コマずつ書き出して、 AIに呪文調べさせてi2iした方が品質は良いです。
が、そんな面倒なことはやってられません。

今回は思い切って漫画ページまるまる一枚ずつ加工しました。

で、この方法を使うと、普段なら2時間~3時間かかるであろうオールカラーの1ページが、 たったの一時間ちょいで完成するのです。
うおおおお!!! 爆速時短!!!

が、DLsiteに掲載拒否られた。

そうですね。それが全てです。

最初はAI使ったこと黙って通そうとも思ってました。でもその件を某所のAI術師の有識者に相談したところ、
反感を買い、大変注意されたので、
素直に「AI一部利用」で登録をしようとしました。

が。 DLsiteの基準では。 AIをちょっとでも使用した作品は「AI使用」作品となります。
特にCG集、漫画作品は認められないとのことです。

おいおいおい私の手描きで頑張った絵が他のAI生成と同列だというのかい。
と、当初はキレ散らかして愚痴ってましたが、
少しでもAI使用作品を認めると、他の作品も許容しなければならなくなる。
だからダメなのかなぁと思ってました。

小説なら通る説。

AI生成作品は「ゲーム・ノベル以外」は通らないとのこと。
じゃあノベル書こうぜ! それで通そう! って思って勢いで8000文字書きました。
地の文書くの苦手なのに頑張って書きました。
16ページの漫画に8000文字が多いのか少ないのかは分かりませんが。
なかなか苦戦して書きました。

が。

小説でもダメでした。

AI画像がメイン、絵が多すぎてダメだったみたいです。 どうして……どうして……。 何のためにこの8000文字書いたんや。 そうキレた私は、表紙絵だけ残して再申請しました。

その結果がコレ。 表紙だけなら通るんだね……。
しかもAI一部利用の枠で通りました。 通るんだね…………。
まあ8000文字が無駄にならなかっただけ良しとする。

しかし私は何と戦ってたんだと虚しくなりましたとさ。

AIと和解せよ

もう私にはその気持ちしか残っていませんでした。
ていうかノベルとゲームなら良いって言ってたのに通らなかったじゃん。

最近ではAIを活用したゲームが通らないという話をよく聞きます。

確かにAIで出力しただけのイラスト系作品を審査して通すのは大変だと思います。
だけど漫画やゲームにした段階で、かなり人の手が加えられてると思いませんか?

今回は私は手描きに活用しただけで拒否られたことに怒っていますが、
そもそもAI絵を活用した作品に対しても風当たりが強すぎると思います。
ていうか黙ってバレなかったら通るわけですし。

この作品はジャケットイラストに前述したものに似たようなAI補佐、加工をしようしました。
「AI一部利用」で通そうとしたら「どこにAIを使ったのか教えて」と返ってきました。
じゃあ黙ってたらバレないわけじゃん……。

一方でFANZAはAI生成作品を全面的に許容しています。
じゃあFANZA行けよって話ですか。
それもそうですね否定しません。

確かにAI作品の連投で手描き作品が埋もれるのは問題かもしれません。
でもそれは登録数制限は登録不可期間を設けることで解決すると思われます。
ていうかFANZAはそれで頑張ってるんだし。

絵描きとAI技術は和解せよ

とにかく私のように手描き絵にAI技術や加工を活用する人はこれから増えてくるはずです。
今でこそまだ面倒で難しさのある技術ではありますが、 どうせこれからもっと簡単にできるものが出てきます。
そんな時に絵描きがAIを活用したものを否定するのはおかしいはずです。

時代が写真を創作作品と認めたように、
時代がアナログからデジタルの存在を認めたように、
AI技術が幅広く認められる時代がこれからくるはずです。

著作権がどうのと言いますが、学習自体は合法ですし、出てきた絵が全てです。
では私の絵が誰かの権利を侵害しますか? そんなわけないでしょう!

全人類これ見て。 文化庁が認めてるんだよ!?

手描きの絵の温かみや凄さは否定しません。
むしろAI触り始めてからの方が、全部手描きで描いてる絵描き様への畏怖が止まらず、ずっと尊敬しています。

でも全部手描きにこだわる必要あります?
前述したようにこれから技術が進めば、AIはデジタル技法の一部として織り交ぜられていくはずです。

おわりに

今後の私の不満としては、AIを活用した漫画やイラスト作品がDlsiteに通らないことが激しい不満であり、不安でもあります。
今作っている大作ノベルゲームがAIをたくさん活用しているので、それが通らない不安に激しく苛まれています。

制作中のゲーム。
AIを活用していて、ノベルゲームなので、現状通るか不安で震えています。
制作のモチベーション落ちるな……。

そうでなくても、今回のAI活用爆速時短術は、私の中で革命的でした。
本当に! 楽だったんです!
時間だけでなく精神的に楽だった!

以前漫画を描いた時、あまりの難しさに疲れ切ってしまったので、
今回AIを活用したことで、本当に気持ちが楽になりました。
オールカラーの漫画が1ページ1時間ですよ? 信じられます???

モノクロ漫画で二週間以上かかるのに、今回は一週間とちょいくらいしかかからなかった気がします。
マジで……楽だった……助かった……。

本当にAI技術は素晴らしいものです。 全部AIに頼らなくても、私みたいに手描きと織り交ぜて活用する方法もあります。
にしても私みたいに手描きとAI活用している人が少なすぎる気がする……。 ともかく時代と時間が解決してくれると信じて願うしかありません。

この記事をここまで見てくださった方のAI画像生成の考え方が少しでも前向きなものになってもらえたら嬉しいです。
AIは活用するべきものです。間違いない。
逆にAI画像生成をきっかけに絵を描き始めた人も少しいます。
前向きに、考えてください。

ではこの記事はここまでとなります。 ここまで読んでくださってありがとうございました~~~!!!
あと漫画の方買ってください。
小説の方も気になる方はぜひ~!
よろしくお願いいたしますね!


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