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応援団は燃えて萌えて全力で(1)

子ども達は6年生としての仕事を、それぞれ頑張る日々の中で、

委員会の役割を頑張ったり、下級生に優しく接したりと、

頼もしさもはっきりと見え始めたゴールデンウィーク明けの五月。

学校では早くも一大イベント、運動会に向けてのあれこれが始まった。

運動会になると、前任校のときからもう5年続けて担当になっていたのが、

応援団の指導担当。応援団が如何に盛り上がるかで、運動会全体が、

競技披露の会になるのか、お祭りになるのかが左右されるほどに、

応援団の頑張りは、運動会全体を盛り上げる。

そして、楽しい事が大好き、お祭りキャラの僕には、その指導はぴったりだと感じていた。

当然、この話題が、現在の学校現場の中で賛否両論があるのも頭に入れたうえで、

僕はこの思い出日誌で振り返る、楽しかった思い出として綴っていきたい。

さて、そんな前置きを済ませたところで6年生の運動会の役割決めが、

6の4でも始まった。

「運動会では6年生は、全員が一役有ります。順番に書き出しながら、何をする仕事なのかを説明するから、聞きながら自分がなりたい希望を考えていってね。」

・道具係・・・演技で使う道具をグラウンドに準備、片付けをする

・演技係・・・演技、協議中の審判(コーナーの目視や、競技の順位の判定   定)の補佐、ゴールテープを持つなど

・得点係・・・競技ごとの勝敗を、カウント、そして壇上のその競技の責任者の先生に伝えに行く

・放送係・・・競技の紹介、かけっこやリレーの実況などを行う

・保健係・・・体調の悪くなった子、ケガをした子を、救護室で保健の先生と一緒に世話をする。

・児童係・・・各学年・赤白それぞれのテントの下級生のお世話や応援の盛り上げを一緒に行う。(トイレに連れて行ったり、水分補給の声かけをしたり、集合の声かけをしたりする)

・応援団・・・応援合戦・競技中の応援を行って、運動会を盛り上げる。

「もちろんこの中でみんなができる仕事は一つだけなので、自分がなりたい、と一番に希望する者になれない場合もあると思う。だけど、それでも、この役割はどの仕事も、運動会を支える大事な役割だから、やれる限りやって頑張ってほしい。」

そう言って黒板にそれぞれの役割の人数まで書き込むと、

5分間考える時間をとった。第1希望から第6希望まで。

時間内にできるなら、全部の仕事を希望順に心に決めてね、と声をかけた。

子ども達は5分間静かに、自分の希望を考える。

子ども達の中には、去年5年生の時に、運動会の仕事をした子もいる。

(5年生は半分くらいの人数が役割にはいるので)

その中には去年、応援団を経験した子ももちろんいる。

さぁ、子ども達の気持ちが、固まったようだ。

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