2022年9月9日
タイルを敷き詰めたようなうろこ雲が、
太陽を覆っている空の下を歩いた。
ぽっかりとランタンの灯のように浮かぶ太陽は、
その渕の色を少しだけ違う色にしながら、
うろこ雲の中をゆっくりと動いていく。
地表にもしっかり光は届いて、影はくっきりと映っているけれど、
その光は柔らかく、風はひんやりと吹きつける。
秋は一日ごとに深みを増し、というが、
それはきっと盛秋の頃だけでなく、
夏の終わりの秋の始まりもまた、
グングンと秋の深まりを感じさせるのだなと、
改めてそう感じさせられた。
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