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言葉の美しさが、そのテーマにぴったりで

10月30日の記念日【初恋の日】
島崎藤村ゆかりの宿の老舗旅館『中棚荘』さんが制定した記念日。1896年の10月30日に島崎藤村が『文学界』46号にて、「初恋」の詩を発表したことに由来しています。中棚荘さんでは、このことにかけて、10月から5月にかけて、地元のリンゴを浮かべた「初恋りんご風呂」を行ったり、初恋の詩を記念した「初恋プラン」なども用意したり、初恋をテーマとした俳句や短歌、写真をはがきで応募してもらうイベントなどを催したりしているそうです。

約130年前に作られた詩が、今でも愛され続けているというのは、

それ自体が初恋であるかのような出来事ですが、

自身は、小学校に勤め始めてから、

島崎藤村さんのこの詩が、音読ブックに載っていることをきっかけに出会いました。

初恋とはどう表現するのか?と、問われたときのお手本のようなこの詩は、

恋している思いを直接的に言葉にしていないのに、

直接言葉にしているよりもずっと思いが伝わってきます。

美しい言葉は、その思いをより鮮明により克明に浮きだたせる。

そんな島崎藤村氏の初恋は、これからも多くの人に愛されていくのだろうと感じます。


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