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ありし日の「あさぎり」すれ違い【静岡】

こんにちは。
コロナ禍でなかなかお出かけ出来ない日々が続きますね。

リアルタイムで撮影したものをnoteで公開するとなると、月に2~3本もup出来るかどうか…なので、今までに撮影したものも織り交ぜながら公開していきたいと思います。
今回upするのは、カメラを手に入れて2ヶ月ほど経過した2011年11月頃のお出かけです。

とにかく機会があれば撮影をしたくて、かといって(この頃は仕事も忙しくて)遠出は出来なかったので、近場でいい感じの撮影がしてくて色々とロケーションを探していました。
当時、小田急とJRが相互乗り入れをしていた…特急あさぎり号の車両(JR東海371系)が引退するのでは?というニュースがあり、せっかくの機会なので、静岡県との県境にある…JR御殿場線の谷峨駅まで原チャリでお出かけすることにしました。

本当は朝4時頃起きて出かけようと思ったのですが、前日が遅くまで起きていたのもあって、実際に出かけたのは5時半過ぎ。
日の出を撮影しようと思ったのですが、地平が曇っていたので雰囲気だけ。

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この日は日曜で、朝は道路も空いていました。
軽く朝飯を済ませて、R246をひたすら西へ。
いつもは交通量も多く、トラックで被り気味になって撮影できない…善波トンネル(秦野市)を出たところの富士山もしっかり撮影。

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松田からは御殿場線の線路を沿うように走ります。
丹那トンネルが昭和9年に開通するまでは、国府津から御殿場を経由して沼津に抜けるのがメインルートとして採用されていました。
御殿場線は国府津~山北・御殿場~沼津間は生活の足として列車が多く走っていますが、山北~御殿場の区間は乗降客も少なく、25本の列車が走る(当時も今も同じ本数でした)のみ…というローカル線となっています。

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のんびり走行しながら谷峨駅には7:40頃到着。
素朴な駅舎が印象的な無人駅です。
駅の上を東名高速が通っているのですが、そんなスピード時代とは無縁の世界がここにはありました。

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こんな小さな駅ですが、鉄道ファンには有名な場所として知られて、1日1度きり(当時)なのですが、特急あさぎり号の下り列車(小田急20000形 RSE)と上り列車(JR371系)がが谷峨駅ですれ違いを行うのです。
これを撮影したいがために、遠くから鉄道ファンが集まります。

まずは位置取り。かなり後方に陣取りました。
この日の撮影は8台のカメラでお出迎え。

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まずは本番前の練習。8:28に上下線の普通列車がすれ違います。
11月は登山シーズン真っ只中。列車からは西丹沢の山々を歩く登山客が多く下車して賑わっていました。

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そして…あっという間に本番のお時間。

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8:39  あしがら1号が入線します。
ここで運転停車を行い、あしがら2号のすれ違いを待ちます。

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8:44  あしがら2号が通過。
ホームが緩やかにカーブしているのがまたいいですね。

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8:45  あしがら1号出発。
たった6分のすれ違いショーは無事に終了しました。

後にJR東海が371系の廃止を正式に発表して2012年3月で運行終了。
その後企画列車での運行がありましたが、2014年11月で運用終了。
2015年3月に廃車となりました。
一方の小田急20000形RSEも2012年3月で運用を終了。
1編成は3両に短くして富士急行に譲渡、残りの一部は2021年4月に開館するロマンスカーミュージアムで見ることが出来ます。

結果的に、この時の撮影が自分にとって最初で最後のすれ違い撮影になってしまいましたが、思い切ってお出かけして良かった…と思いました。

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