61.大好きな先輩④

2020年10月4日 11:28

大好きな先輩4人目もセビアンの先輩です。
５つ上の坂本さんです。

5つ上ですので、やはり現役時代にバスケしたことはありません。
と言うか、おそらく同世代だったとしても坂本さんと一緒にバスケをすることはあまりなかったのではないかと思います。
なぜなら、坂本さんはほとんど練習に顔を出されていなかったからです。
それにも関わらず、坂本さんが非常に存在感があったのは、セビアンがバスケだけのサークルではなかったからです。

では、坂本さんは何で印象に残っている先輩かというと、旅行と飲み会です。

僕は学生時代に車を持っていなかったので、ドライブはもっぱら連れて行ってもらう立場でした。
その多くはセビアンの同期か先輩で、泊りがけのドライブは坂本さんが企画された道東旅行が最初で最後でした。
車4台、バイク1台、総勢16人の大人数でのドライブです。

その旅行でBBQの肉の買い出し部隊になった僕は、同期の大江と共に坂本さんと3人で行動することになったのですが、その際に坂本さんの武勇伝の数々を伺いました。
水道も電気も止められて部屋でキャンプ状態になったり、ガラの悪い方の車の屋根に上ってひと悶着あったり、まだ大学デビューする前の僕には衝撃的な話ばかりでした。

経験豊富な坂本さんはいろんな情報をお持ちで、旅行において大変心強い存在でした。

そんな坂本さんは現在某新聞社で新聞記者をされています。
なるべくしてなったと言う感じです。

飲み会ではたいてい最後まで残っていらっしゃるのですが、酔っぱらって取り乱されることはなく、淡々と飲まれている感じです。
学生時代の僕は酔っぱらったらテンションが高くなり、先輩に絡むのがよくあるパターンだったのですが、そんな僕にお灸をすえるべく、根性焼きをされたこともありました。
今も左手首の根元にその勲章が残っています。

他の先輩と同様に坂本さんとも卒業してからの方が濃い付き合いをさせていただいています。
今の会社に勤める前に全国行脚した時に訪ねたら、熊本市内の行きつけのお店に連れて行ってくださり、その後ご自宅に泊めてもいただきました。
その時だけでなく、熊本を訪ねる度にお世話になっています。

熊本県天草地方に行ったときには、坂本さんに『間接的に』大変お世話になりました。
間接的というのは、坂本さんが仕事で来られなくなり、当時天草支局にお勤めだった後輩、藤山さんが代わりに案内してくださったからです。

天草で最初に藤山さんにお会いした時、
「内藤さんですけ？坂本さんから聞いとります。
　坂本先輩からの頼みですけん、しっかり接待させていただくとです」
とおっしゃいました。

藤山さんの案内は言葉通りすごかったです。
さすが新聞記者というべき情報量で、知る人ぞ知ると言う場所にいろいろ連れて行ってくださいました。
中でも、塩釜サウナ体験は大変素晴らしかったです。

夕食は藤山さんが予約してくださったお店で、天草の海の幸のフルコースをいただきました。

天にも昇るおいしさでした。
しかもゴチになりました。
藤山さんがどれだけ坂本さんのことを慕われているか容易に想像できました。

翌朝、支局でご家族と共に一緒に写真も撮らせていただきました。

藤山さんとはその後も付き合いが続いています。
別の年の九州遠征で藤山さんがご実家のある桜島にご家族で帰省されるタイミングと重なりました。
「内藤さん、桜島一緒にどげんですか？」
とお誘いいただきました。
もちろん、二つ返事でOKです。
フェリー乗り場で待ち合わせ、一緒にフェリーに乗り、藤山さんの実家にお邪魔し、宴会に混ぜてもらい、宿泊もさせていただきました。

逆に、藤山さんが取材で札幌に来られた時には、取材先を仲介し、夕食をご馳走し（行きつけのお店『潮騒亭』）、翌日札幌観光にお連れしました。