３．中学生の頃のはなし

実家から歩いて30秒のところに
西脇中学校があります。
しかし、長兄と僕は西脇中学校に行かず、
10kmちょっと離れた兵庫教育大学附属中学校に
行きました。

僕が西脇中学校に行かなかった理由は3つあります。

1つ目の理由は、坊主頭にしたくなかったことです。
かと言って、写真の通り中学校でシャレた髪型に
していたわけではありませんが。

2つ目の理由は、めちゃめちゃ荒れていたからです。
僕が小学生の頃、よく授業をエスケープした
ガラの悪い連中が町内を歩いていました。
バイクに乗った卒業生が運動場を
周回していたこともあります。

当時放送されていたドラマ
『スクールウォーズ』のような世界が
繰り広げられていたのです。

小学生の頃、そんな西中生に
何度か絡まれたことがあります。
「札付きのワル」というヤツで、
兄弟で有名でした。

兄弟には手下もいて、僕はその手下によく
絡まれました。
幸い、カツアゲはされませんでしたが、
訳もなく叩かれたりはしました。
そんな連中がいる（来る）西中が嫌だったのです。

小学校の同級生から後で聞いた話ですが、
その札付きのワルは途中から学校に
来なくなったそうです。
その理由は、とある施設に送られたからとのこと。
ホンモノだったわけです。

3つ目の理由は、長兄の体育祭をオカンと
二人で観に行った時に、この学校いいなと
思ったからです。

附属中学校は希望者多数の場合は抽選でした。
長兄と僕は幸い希望者数が定員に満たず、
全員入学できました。

気の毒なのは次兄です。
抽選に外れたため西脇中学校に行きました。
次兄が附属中に行っていたら人生は大きく
変わっていたかもしれません。

中学校ではサッカー部に入部するつもりで
いました。
しかし、同じく西脇小学校から附属中に
行っていたHが一緒にバスケ部に行こうと
誘って来ました。
彼にも4つ上の兄がいて、バスケ部で
活躍していたようで、その兄貴の姿を見て
バスケ部に入りたいと思っていたようです。

長兄もバスケ部でした。しかし、引退する
までベンチを温めていたようで、長兄が
楽しんでバスケをしている様子は
ありませんでした。

そんな訳で、僕は乗り気ではありませんした。
そこで、じゃんけんで決めようという話になり、
僕はそのじゃんけんで負けてバスケ部に入部ました。

僕はその後、高校、大学、大学院、社会人と
バスケを続け、今やバスケ歴30年を超えました。
大学4年の時には高校時代の友人Tと
NBAファイナルを観に行っています。
マイケル・ジョーダンが2度目のスリーピート
を達成して引退する年のNBAファイナルです。

そこまでバスケにはまった人生ですが、
きっかけはじゃんけんで負けたことだったのです。

僕と同じく地元の中学に行かず敢えて附属中に
来た人や、親の仕事（たいていは学校の先生）で
他府県からやってきた人の集まる学校は、
個性的な人が多かったのではないかと思います。

小学校ではクラスで一番の成績だったことが
多かったのですが、附属中ではそうはいきません
でした。たいてい僕は5番くらいで、特に1番
だったHには一度も成績で勝ったことが
なかったと思います。

ちなみに、彼は僕と同じく小野高校普通科
理数コースに進み、その後東大に進学しました。

バスケは中学で芽が出ず、兄貴と同じように
ベンチを温めたままで卒業することになりました。
自分にはセンスがないと思い、
高校では長兄と同じく帰宅部にするつもりでした。

（つづく）

次のはなし

４．もうちょっと中学の頃のはなし
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＜０．プロローグと目次＞
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