#161 マンガソムリエ
以前、「マンガ沼」というTV番組に投稿したけどダメだった話をnoteに書きましたが、それに少し関係のある話をばしようと思います。
今回のバナーイラストにも描いた、この番組のMCである麒麟川島氏。「マンガ沼」だけに限らず、アメトーークの「マンガ大好き芸人」をはじめ、オススメマンガを紹介するTV番組や雑誌など、様々なメディアで活躍されていますね。
その時にいつも感じるのが、川島氏のバックヤード。川島氏だけじゃなく彼の奥様のマンガの知識がヤバいんじゃないかとずっと思っているのです。川島氏がTVでオススメしていたマンガのうち、「うちの嫁が薦めてきた」と前置きするマンガがとにかく多い!多分「ムーディ勝山が薦めてきた」よりも多い!しかも奥様オススメのマンガである『ダーウィン事変』や『北北西に曇と往け』、『るなしい』などなど、高レベルなマンガばかり(すみません『るなしい』は未読)。
正直川島氏自らがお勧めしているマンガは、実は結構それほど深くないのかもしれない恐れが生じています。川島氏を世間は、「あまり知られていないめちゃくちゃ面白いマンガを知っている通な芸人」と認識していますが、実は川島氏の奥様がヤバいんだと思っているわけです(その実、川島氏もヤバいんだろうけど)。
なぜそのようなことを思うのか…。
私の奥さんもヤバいからです。
私もそれなりにマンガをたくさん読む方だと自覚していますが、奥さんから薦められてハマったマンガが多い。よしながふみ先生や小玉ユキ先生、東村アキコ先生、岩本ナオ先生の皆様については、おそらく奥さんから薦められなければ人生で読むことはなかっただろう漫画家先生方です。
「それまで読んできたジャンルが違うだけだよ」と奥さんは謙遜するのですが、それこそ『のだめカンタービレ』や『はちみつとクローバー』なんかは世間で大ブームが巻き起こる前に単行本持っていましたし、よく巷で映画化やアニメ化するときに「この原作マンガ知ってる?」と聞くと「(うちに)あるよ」と返事が返ってくることが結構あるのです。あたかもドラマ『HERO』に出てきたバーテンダー(田中要次氏)の如く。
最近で言うと、『メタモルフォーゼの縁側』であり『ダブル』であり、『先生のおとりよせ』であります。特に『メタモルフォーゼの縁側』は過去に再三私に「読んでみて」と薦めていたらしいのですが、私はあまり記憶がない(すまない)。実写映画化を知り、読んでみたのですがこれがとても面白い。そして後々気づかされるのですが、この『メタモルフォーゼの縁側』についても、川島氏が奥様の薦めで面白かったとTVで言っていたことが判明するのでありました。
そう彼女たちはマンガソムリエなのです。
面白そうなマンガを求めて、日頃から張っているアンテナの感度がとてもよいのです。そしてよく読み、よく学び、よく周りに拡散するのです。
しかしながら『東京バビロン』はまだ触手が伸びないなー。それから早く『チェンソーマン』読んでください。
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