なぜスターミー型ベトベトンを諦めて溶接工型ベトベトンにしたのか

どうも、totokoです。

さて、前回店舗大会で優勝したスターミー型ベトベトンを元に、「一体目のピカゼク問題」に関する考察記事を書きました。
そんな中で、スターミー型ベトベトンを改修し、ピカゼク問題に対応させました。
そのデッキで挑んだのが、3/9の店舗大会でした。

結果としては2/2。これは余りにもよろしくない結果でした。
実際に自分の大会出場観測範囲での、今環境に関する考察はまた別の機会にするとして、今回は表題通り、なぜあれほど絶賛したスターミー型ベトベトンを諦めたのか、そして次に組んだ「溶接工型ベトベトン」とはなんぞやということを書こうかと思います。
細かいデッキ解説はまた別の機会に。
基本的に結果を出したら書こうと思います。
このnoteは考え方の共有がメインにしたいので。

スターミー型ベトベトンを諦めた理由

さて、ではなぜスターミー型を諦めたのか、まずはここから話すべきでしょう。

ポケカタクティクスさんにて、スターミー型の長所を「要求される手札のカードを最小化させることで、コンスタントに安定した動きができる」としています(実際の記事にはそこまで書いていませんが、要約するとそういうことです)。

実際、スターミー型は安定します。なんたって、スターミーとエネルギー1枚とベトベトンの3枚さえあれば必ずエネルギー3枚をベトベトンに供給できるのですから。
ではなぜ、そのスターミー型をやめたのか、理由は昨今のハイスピード環境とこのデッキの(というよりもベトベトンの)パワースパイクが合わないからです。

スターミー型は3ターン目からベトベトンが動けます。
これ自体は何も悪いことはありません。問題は、ベトベトンが動けるようになるタイミングと全体的なゲーム展開が一致していないということが問題なのです。

スターミー型はほぼ必ずスターミーがきぜつし、そこからベトベトンを前に出すことで始まります。
どくばりやキョウの罠でどくにしつつ、こちらはどくしゃぶりでダメージトレードを有利に進めていく--
これだけだと問題がないように思いますが、そうじゃないのです。
問題点はパワースパイクを迎えたベトベトンの最大火力がGXワザの150、またはどくしゃぶりの120でしかないということです。
これが後攻1ターン目からできるとかなら強いです。
実際、後述しますが、溶接工型ですと後攻1ターン目にバッドポイズンで80〜160で2ターン目を迎えることができます。
要するに3ターンかけた割にはいうほどの成果が出ていないということです。

それをわかった上でのどくばり採用でもあります(返しのターンで必ずどくしゃぶりで回復するということ)。
はい、ここまで読んでわかりましたね、このスターミー型、良くも悪くも「どくばり」に頼りっきりになっているのです。
つまり、エネルギーが貼り終わってベトベトン無双とはいかないのです。

3/9の店舗大会に持っていったスターミー型はそのどくばりをムキムキパッドに変えたのです。
バッドポイズンを連打した方が実は強いのではないか? という考えが頭をよぎったからですね。
結果的にはそこまで機能しませんでした。

ムキムキパッドではバーストダメージに耐えられない

結局、HPを50増やした程度では昨今の簡単お手軽バーストデッキに太刀打ちできないわけですね。
それを見越してのまんたんのくすりやアセロラではありますが、それらのカードを使う間もない(いわゆる、一確)展開が多かったわけです。

ベトベトンは中火力デッキにはとことん強いです。これはデッキの型に限らず、カードの性能として。
ただ、バーストダメージを主とするワンパンデッキには何もできないのです。持久戦が得意なのに無理やり短期決戦に挑まされているわけですね。

そう考えるとますますスターミー型でムキムキパッドを採用する理由が少ないわけです。
展開が遅いならむしろどくばりでカウンター気味に動く方が最適なんです。
ムキムキパッドで相手へのワンパン要求が増えるのはいいかもしれませんが、逆に考えると要求を乗り越えれば簡単に突破できてしまうということです。
現実問題、バースト非GXデッキやカメックスGXデッキには最後まで勝てませんでした(いくつか勝てた場合もありましたが、多くが相手の展開がスターミー→ベトベトンと同速orそれ以下だったし、相手が我慢して展開完了したら、いつでも捲られる危険があった)。

TAG GXデッキは速度が命

一見、HPが高く、要求エネも多いTAGカードは展開が鈍重になりそうですが、ありとあらゆるエネ加速手段の登場でむしろ逆になってます。
なによりも早く展開させて殴らないといけないのです。
なぜなら、もたもたしてると非GXやGXの展開が完了し、サイドレースで負けてしまうからです。

トーナメントシーンで活躍しているTAGデッキはそのサイドレース問題をエネ加速だったり、回復手段を増やしたしたりでカバーしていたわけです。

となるとベトベトンは後者のタイプです。どくしゃぶりを使ってじっくりと腰を据えて戦うタイプです。
それでいながらも、TAGに求められる早期起動も必要なのです。

だからこそ産まれたのが「溶接工型ベトベトン」なのです。

後攻1ターン目からバッドポイズン

溶接工型はなによりも早いです。
炎2をつけられ、あとは手張りすればすぐにベトベトンが動けます。
レインボーブラシが懸念する色問題を解決してくれます。

ベトベトンがOP〜Tier1デッキと渡り合うためにはやはり速度は必須だったというわけです。
3/9の2店舗目の大会では、ベトベトン単の溶接工型を使って3/2でした。

やはりここでも負けたのは、バースト非GXデッキカメックスGXデッキでした。

結論を出すことができた

これまで仮説としてベトベトンの弱点としてバーストダメージとしていましたが、この2店舗での大会結果によってはっきりしました。
あとは対策をするだけです。

結構長くなりましたので、ではこれらに対して溶接工型ベトベトンをどう改良していくべきか、これに関して、次回書いていこうかと思います。

また、ムキムキパッドとどくばりの採用に関してももう少し考える余地があります。
現状だと、思考停止ムキムキパッドとはならないと思っています。

#ポケカ #ポケモンカード #ベトベトンアローラベトベトンGX

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?