見出し画像

最高の喜び 6 お洒落って?

お洒落に全く無頓着なげんちゃん。
前にも書いたように、ジャージかスーツで、げんちゃんは、何も不満が無いようやねん。
それはそれで、あたしもかまへんねんけど、スーツは、2着。夏用と冬用。ジャージは、学生の時の学校のやつ。それはそれで、かまへんねんけど、夏のスーツの1着は、キツい!

「なぁげんちゃん、げんちゃんのスーツ、紺色やろ。言うたらなんやけど、肩の部分、塩噴いてるで。」

肩の部分が、波のように白い横ラインが、紺色を引き立ててる。まぁげんちゃんは、全くというくらい体臭が無いから、それほど臭わへんけど、目立つし、1着やから、クリーニングにも出せない。今みたいに、次の日に!!なんてサービスもないしな。

「今度、ボーナス出たら、1着買いに行けへん?」
「ようちゃんがそう言うんやったら、そうするわ。」

全く頓着もなく、商店街へ、出かけた。
今は、それ専門の大型店があるけど、昔はなかったからなー。

メジャーを肩からかけた店主さんが嬉しそうに出てきた!

「いらっしゃい!今日はどのような?」
「,.,,,,,,,。」

全く対応でけへんねんな。

「あの、夏用のが見たいんですが、爽やかな色合いで。今、どんなのが流行ってるんです?」
「そうですねー、今ねぇー、あっ、ところで、どこのお寺さんですか?」
?どこのお寺?
「まあ、いつも、袈裟を着てるちゅうこともないですもんね。」ヘラヘラ。
アーーー、この丸坊主のせいか?
げんちゃん、嬉しそうな顔になると、目尻がビョーンって下がって、濃い濃い眉毛が、ビョーンってさがる。あっち系ではなく、寺関係に見えるんや。

げんちゃん、高専一年生の時、風邪をひいて、病院へ行った時のはなし。

「どうされました?」
「あの、わし身体が怠くて、熱もあって。」
「アーー風邪ですね。お父さんが熱出たら、家族に移したら大変やから、抗生物質の薬と熱ざまし出しておきますね。」
「えっ?お父さん?」
「お子さん、何人?」
カルテに書き込みながら、聞かれたらしい。「あのーー、わし、16歳なんですけど。。。」
「えっ!あー申し訳ない!あホントだ、16歳だ、見落としてました。」
げんちゃん、笑いたいけどしんどいし、無理やった。って、ゲラゲラわらってたな。

優しい顔やしな、年齢を超えたオジン臭さか?この話も好きな話のイッコ‼️

あたしが選ぶスーツに何一つ文句もなくって言うより、分からんかってんやろな。
ただただヘラヘラしながら、肩に生地を乗せてあたしが腕組みしながら、うーーん!とかいいながら、結局、少し光沢のある渋めのブルーのスーツで決まり。あたしも、よう分からんけど、まぁええやんな。爽やかやん。
自分やったら、絶対選ばん色や!言うてはった。
それから、気に入ってんやろな、毎日着てた。
う?チャウ!二択やもんな!(笑)

なーんか、年下の彼氏。
あたし好みに変えれるんか?
あー、ちょっとちゃうなー。
あたし好みに出来るのは、服装だけやわ。

あー見えて、げんちゃん
頑固なとこ、いっぱいあるし。

でも、なーんかなーんか楽しいわ。

さてさて。


#年下の彼氏 #スーツ #坊主頭 #楽しいわ
#私好み




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?