「SUCKER PUNCH」色覚異常 各曲の所感

「SUCKER PUNCH」
盟友・八木氏率いるポップ・プロジェクト「ベス・クーパーに」とのスプリットアルバム。2019年10月27日、M3-2019 秋にて発表。
昨年7月頃に「M3申し込みました、スプリット作りましょう」と申し込み〆切当日の事後報告を八木氏にLINEで送ったところ快諾を頂く。断られたらどうするつもりだったのだろう。感謝してます。
続々と届く八木氏からのデモ音源にボコボコに不意打ちを喰らいながら3曲を制作した。ベス・クーパーにの曲とジャンルこそ違えど不思議な調和をするCDが生まれた。完成度にはとても満足しているがM3当日の売上はここだけの話引くほど少なかった。
アルバム名と曲順は八木氏の発案。自分は「千日手の続け方」というアルバム名を考えていたが、今となってはサカパン以外考えられない。内容を的確に捉えた素晴らしい表題であると思う。

2.「夢のある話」
自分の癖である「一曲の内に露骨に展開が変わる」やつをまたしても採用。引き出しが少ない。録音中に突然鳴り始めたノイズをせっかくなのでそのまま採用したりした。最初のリフに関して友人から「あのリフは凄い」と称賛の言葉を頂いた。確かに聴いた事の無いリフではあるが個人的には音楽史上最も頭の悪いリフだと感じている。ローファイな感じを出したかったのでマスターにファズを挿した。最初こそ気に入っていたものの、今ではあまりの耳当たりの悪さに二度とやるものかと反省している。歌詞に関しては何も考えておらず、マジで何のメッセージ性も無い。色覚異常の全ての曲で言える事だが、語感の良さだけで言葉を並べている。車の中で聴いた時、ボーカルが微塵も聴こえなかった事には笑ってしまった。静かな家のスピーカーでようやく少し聴こえるくらいなので致し方ない。タイトルももう少し良いのを付けられた気がする。曲作りは難しい。

3.事実
その場で思い付いたリフを全部採用したらどうなるだろうと思い試してみたところ割と曲になったが、歌が入る隙間が全く無くなったのでインスト曲という事にした。コード進行が自分でも合っているのか分からない。リフに意識を向けすぎてドラムが人間が叩いていいそれではなくなってしまった。この曲から4.群像への流れが意図せず良い感じになってこういう偶然は素晴らしいなと思った。もう少し良いタイトルを付けられた気がする。曲作りは難しい。

6.停止信号
某バンドの雰囲気をパクろうと意気込んで作った。そこそこ目標は達成したが歌詞が暗すぎて正直もうあまり聴きたくない。何も考えずに書いたはずが子供が事故で亡くなった様なろくでもない歌詞になってしまった。例の如く自分でもよく分かっていない不協和音のコード進行も不安を煽る。奇妙な音が欲しかったので長らく使っていなかったカスみたいなビザールギターで録音した。2:52からの歌は1周目と2周目の歌詞を被せて歌っている。元々聴き取れないのにもう滅茶苦茶である。曲自体はそこそこ格好良いと感じているが何故こんな事になってしまったのか。タイトルも不穏過ぎる、もう少し良いのを付けられた気がする。曲作りは難しい。


発表から早5ヶ月が経過したが、素晴らしいイラストを3枚も提供して下さったいめい氏、無茶なスケジュールの中爆裂な音圧を提供して下さった我らがドラマーMano氏に心からの謝意を表する。

八木氏による自分の2阿僧祇倍しっかり書き込まれたセルフライナーノーツはこちら。


八木ちゃん、サカパン2、きっとやろうな。

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