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【2023】EDHお気に入りカード【オタクカード】

はじめに

書こう書こうと思ってたらもう年が明けるまであと少しになってしまいました。
今年は非常に多くのMTG製品が発売され、EDH的にも数多くの構築フォーマットも振り回された1年とは思いますが、新しいカードが多くあることは、また新たな楽しみ方が発見されるということも認識出来た1年になったと思います。
それでは今年発売されたカードの中から、各セット2~3枚程度見繕って行きたいと思います。

ファイレクシア:完全なる統一

カルドハイムで再登場したヴォリンクレックスからファイレクシアの進行を描いたストーリーがいよいよ舞台を旧ミラディンことファイレクシアへと移した新セット。EDH界隈を騒がせた《機械の母、エリシュ・ノーン》を筆頭にファイレクシアの軍団とそれに抵抗するミラディン民とPWたちが収録されました。

《止められぬ巨大戦車、グラーツ》

生きた踏みつけの中でも強烈な常在能力

まず1枚目は名前に恥じぬ巨体を持った8マナ7/5の伝説のアーティファクト・クリーチャー。
後に組む【激情で練磨された者、ナヒリ】のフィニッシャーとして採用されました。マストアタックのデメリットは強烈なものの、すべてのクリーチャーを5/3と中堅~フィニッシャークラスのサイズにするため、生体武器を中心としたトークン戦術である本デッキではタイミングを選ばないフィニッシャーとして非常に魅力的な1枚。

《呪い板の壁壊し》

みんな~

今年発売からかなりお世話になった1枚。ミラディンのために!をもつ擬似的な5マナ4/4のスタッツで攻撃誘発により1回のみの追加コンバットが誘発する装備品。全除去に巻き込まれたあとも戦場に残るため、唱え直した統率者に装備して打点を強化することも可能。ハラアレとナヒリ、2つのデッキで採用し、いずれも非常に使い勝手がよく重宝した。

機械兵団の進軍

ファイレクシアによる各次元への進行、最終決戦を描いた本セット。ストーリーにおいてその展開や速度には批判的な意見もあった。
プレビュー時点で多くの高レベルプレイヤーに衝撃を与えた《フェアリーの黒幕》が登場したセット。賛助などハラアレ的にも非常に重要な能力が含まれている。

《薄暮軍団の決闘者》

Dusk Legion Duelistのかっこよさ

イクサランに進行したファイレクシアと戦う薄暮軍団の吸血鬼。ターン1制限はあるものの+1カウンターが乗るごとに1枚ドローが誘発する。吸血鬼としては《傲慢な血王、ソリン》と相性がいい。また統率者としては《大衆扇動者、ブリーナ》でよく採用される。手札を稼ぐのが苦手な統率者で、誘発ごとに手札を増やせるカードかつ警戒があるため攻防一体なのも嬉しい。
《Galadriel, Light of Valinor》で採用しており、統率者の誘発バリューを高められて小回りがきく1枚。

《軽蔑剣の狂戦士》

すげー今更だけどFTのサルルフって誤訳では…?

おそらくカルドハイムを舞台に描かれた1枚。1マナ0/1と貧弱なスタッツではあるが、賛助1とそれに対応したサクリ起動のドローとなかなか豪華な能力を持つ。他にドローに変換したいクリーチャーがいれば分割2ドロー。最低でも1マナで自軍を強化しつつこのカードはドローに変換するなど、1マナの生物としては多様な運用が可能な1枚。

《機械兵団の進軍:決戦の後に》

エピローグ・ブースターと銘打って発売された、エキスパンションセット。最終決戦である機械兵団の進軍の後、傷付いた次元や登場人物の姿を描いたセット。収録数が非常に少なくパックの封入枚数も少ないが強力なカードが非常に多く、安売りされてる場合はかなりお買い得なパックだと思う。このセットからは今年組んだ統率者2枚を紹介。

《囚われの黒幕、オブ・ニクシリス》

灯の消滅(2回め)

MTGストーリー屈指のギャグキャラが再びPW落ちをした。反面能力は過去のPWを含んだカードのなかでも図抜けたパワーを持っている。
スタンダードでも可能な《完全なる統一》1枚コンボが有名だが、《アガサの魂の大釜》+《歩行バリスタ》のコンボもある。対戦相手のフェッチ起動やダメラン、戦闘によるダメージなど1点ルーズごとに衝動的ドローと打点の強化が入るため、コンボはもちろんコンバットによるゲームの支配も可能と非常に強力な統率者。相手の《ネクロポーテンス》や《むかつき》でもそれぞれ誘発するため、最後まで諦めずにゲームを続けよう。

《激情で練磨されたもの、ナヒリ》

こいついつもキレてんな

MTG屈指のキレ芸キャラナヒリさん。例によって装備品関連の能力を持ち、レベル6が目安になるが、今年使用した中でもかなり楽しいデッキに仕上がった。
装備品との親和を持ち、6マナと重量級ながらマナ加速なしでも4tを目安に登場が可能で、もう一つの能力と合わさってリキャストまでの隙がほとんど発生しない。
デッキの構成としては生体武器とその類似の装備品を多く採用することで誘発回数を増やしつつ返しのブロッカーも展開できる。
赤白装備品統率者は他にも数多く存在するため、それらを内包してもよし、逆に一切を排除した特殊な戦術も……?

指輪物語:中つ国の伝承

Load of the Ringがユニバースビヨンドとしてモダンから使用可能な特殊セットで発売。《一つの指輪》や《オークの弓使い》と行ったぶっ壊れカードもあり、統率者のみならずあらゆる構築フォーマットに多大な影響を与えた。

《水中の監視者》

画面の暗さが癖になる

5マナ9/9のマナレシオを持つが、10回アンタップしないとタップ状態のままであるクラーケン。別タイトルのコラボ統率者《マルネウス・カルガー》と非常に相性がよく、どちらかが相手ターン中に誘発することで無限ドローと大量の職種トークンが発生する。自発的に止める手段を持たないため他のカードをあわせてどちらかを除去するか、《風に運ばれて》などでインスタントウィンをしたい。

《人の子の女王、アルウェン》

太くねえって!

まだデッキにしてないけど組もうと思ってる統率者。今年出た統率者だから許してほしい。
3マナ2/2で破壊不能カウンターを伴って出る統率者、破壊不能カウンターをコストに自分のクリーチャーを守りつつ強化が出来る。
《ふくれた汚染者》や《奉謝の亡霊》といった繰り返し増殖が出来るカードと組み合わせて強力な起動能力を維持しながら、全除去によるゲームのコントロールを狙える。
また、カウンターを維持したアルウェンがいれば《歩行バリスタ》と《太陽冠ヘリオッド》のコンボが6マナで可能な上、両方のカードと相性がいい。

エルドレインの森

《鏡に願いを》や《慈愛の王、タリオン》といった統率者で広く使われることが期待されるカードが多く収録されたが、その重さから期待より使われていない印象を受けた。
ストーリー的にはファイレクシアを終えて新たなストーリーの出発点となり、灯を失ったPWの新たな姿が描かれ、《戦争の世継ぎ、ローアン》など人気の統率者も排出した。

《悪意ある呪詛術士》

実は構築で注目してる

1マナ3/2と強烈なマナレシオを持つが、もちろんデメリットがある。ETBで呪われしもの・役割トークンがつくため、せっかくの恵まれたPTがなくなってしまう。このクリーチャー以外にも役割はつけられるためマナクリーチャーなど元のPTが低い生物につけたり機体につけたりすることで回避が可能。
また、元のPTが0/0の生体武器や「ウルザ」トークンにつけることでデメリットをメリットに変換できる。また、《イラクサ嚢胞》と相性がよく細菌トークンを強化し、盤面のエンチャントを増やせる。
同時に登場した《倉庫の虎猫》《まだ死んでいない》などを《憎しみの言霊》でまとめ上げるのも面白い。

《壌土造りのフォーン》

緑の波止場(大嘘)(本当)

コルヴォルドで採用した1枚。コルヴォルドで複数枚引いて手札に溜まった土地を序盤でサクッた《水蓮の花びら》や《波止場の恐喝者》を回収したり、回収する枚数以上を捨てられるため《死の国からの脱出》のコストを稼ぐなども可能。また、《召喚士の契約》からサーチ可能なフィニッシャー(につながるカード)のため、なかなか気に入ってる1枚。

ドクター・フー

指輪物語に続くユニバーサルビヨンド、4種類の統率者デッキに収録されたカードが全てで、それらの拡張アート及びFoilが収録されたコレクターブースターが同時発売された。特に《花のじゅうたん》や人気の高い土地が再録され、新録カードとしても《フレッシュの複製体》などの高レベル卓でも期待されるカードが見られた。

《ダン・ルイス》

登場人物全くわからん

アーティファクトを装備品にする人間。特に太陽の指輪などの強力なマナアーティファクトを使用して統率者を強化できる。「クリーチャーでも装備品でもない」アーティファクトのため、装備起動のみ踏み倒したり、アーティファクト・クリーチャーを全除去避けで装備しておくなどの曲芸は出来ない。強力なアーティファクトが多いEDHでは手軽な強化カードとして期待できる。《巡歴の学者、ヴォーロ》にヴォーロの日誌を装備して殴れる。君だけのヴォロ喧を生み出そう!

《燃え盛るティラノサウルス》

頭デッッッッッッッッッッッッッッッッ

頭がデカくて燃えてる恐竜。手札以外から呪文を唱えることで対象に3点ダメージと自身の強化、更に死亡時に対戦相手へパワー分のダメージを飛ばす赤らしいクリーチャー。《クイントリウス・カンド》と合わせて使うことでダメージが加速する。【ナヒリ】で使用することでめくった装備品を無料キャストしてダメージが飛ばせる無法モードになる。どうやって場に出す?そりゃまぁ……ね?

イクサラン:失われた洞窟

再訪したイクサランでは両面カードが大量に新録され、特に死亡誘発で土地になる神サイクルは非常に注目度の高いカードとなった。また、スペシャルゲストカードでの再録《魔力の墓所》や、ユニバーサルビヨンドである「ジュラシック・ワールド」の新カードで統率者も盛り上がった。

《支流の教官》

教導はボロスの能力です

4マナ4/4に教導、更に死亡誘発によってドローが誘発するマーフォーク、能力が強力な割にスタッツも高く緑らしいクリーチャー。探検要する青緑マーフォークらしいドロー条件で、継戦能力を高めてくれる。
また、ハラアレとも相性がよくバラまいた+1カウンターで継戦能力を上げつつ、ハラアレ本体の強化も自然に行える。許さんぞ《ダニー・ピンク》

《アブエロの覚醒》

カード名がすでに危ない

墓地のアーティファクトやエンチャントを生物として盤面に戻す特殊なリアニメイト呪文。装備品、特に生体武器を盤面に戻した場合着地誘発でトークンが生成されてそのまま装備されるためただのリアニメイトになる。
また、全除去で装備状態じゃない場合はクリーチャーに戻る。神河で登場した換装クリーチャーに近い。

終わり

本年はハラアレを通じて多くの記事を投稿させていただきました。
そのため、この記事で紹介するカードがめちゃくちゃ少なくなって困りました。
こんなデメリットがあるなんて思ってもいませんでした。
来年も欲しいカードがたくさんあるし、色々なイベントにも参加できたら良いなぁと思っています。
よろしければ対戦よろしくお願いいたします。
それでは地獄のすたみな太郎で会いましょう。

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