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子どもの靴選びのポイント。どんなところに注意して子どもの靴は選べばいいの?~ファーストシューズから小学生まで~

「足育」という言葉をご存知でしょうか?
食育は聞いたことあるけど、足育ってよく分からない、という方も多いかと思います。

足育とは読んで字のごとく、足を育てるということですが、足を育てるにはどんな事が必要なのでしょうか?

食育であれば、毎日三食バランスのとれた食事を摂ったり、ファストフードを食べ過ぎないなど、理解されている方も多いと思います。

そのような食育に比べると、まだまだ十分に認知されているとは言えない足育ですが、食育と同様、子どもにとってはとっても重要な事だと私は思っています。

人の足には、「アーチ」と呼ばれる構造が存在します。一般的に「土踏まず」と呼ばれている部分です。

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このアーチが低下してしまい、土踏まずがなくなってしまった状態が「扁平足」です。

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この足のアーチ構造は産まれてすぐの赤ちゃんには存在しません。

産まれてすぐの赤ちゃんは皆んな扁平足なんです。

そこから成長と共に足のアーチが形作られていき、土踏まずが形成されていきます。

しかし、最近の子どもたちの足は土踏まずが十分に形成されず、扁平足の子どもが多くなっていると言われています。

さらには浮き指などの足指の変形を起こしてしまっている子どもも多くなってきています。

そのような扁平足や浮き指などの骨格構造の問題を引き起こさずに、適切なアーチを作っていくために重要なポイントの一つが、子どもの靴選びや正しい靴の履き方です。

この記事では、子どもの足の成長を促す子どもの靴の選び方と履き方について、詳しく解説していきます。

また、わが家で愛用している子どもたちの靴に関してもご紹介したいと思います。


1.子どもの足の特徴

人の足の骨は、くるぶしから下に26個の骨があります。両足を合わせると52個になります。

人の体には全部で206個の骨があるのため、全体の約1/4が足部に集中していることになります。

産まれたばかりの赤ちゃんにはまだ大人と同じ数の骨はありません。

成長と共に大人と同じ片足26個の骨が形成され、それに伴って足のアーチも作られていきます。

この片足26個の骨はそれぞれ靭帯によってつながっているわけですが、足のアーチがある時に、関節同士がしっかりと噛み合うため、扁平足の方はこの関節同士の結合が弱く、関節同士がルーズになっています。


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足は体を支えている土台です。建物で言えば基礎の部分です。

足の関節同士がしっかりと噛み合っておらずルーズな状態になっていると、足部がグラグラで不安定な状態にあるため、足で体をしっかりと支えることができません。

土台が不安定な状態のため、その上の膝や腰にかかる負担が増えてしまいます。

子どもの足にはまだアーチが形成されていないため、みんな扁平足の状態です。そのため、横にベタっと広がった幅広の足の形をしています。

成長と共に足のアーチが形作られていき、幅広の足も徐々に前後に長いスマートな足になっていきます。

子どもは成長の過程で足のアーチが形成されていく時期。この時期の靴選びは足のアーチの形成を促す上でもとても重要なんです。


2.スニーカーだったら何でもいいという訳ではない

こちらの写真をご覧ください。(店員さんの許可を得て撮影しました。)

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どちらも有名なメーカーの靴です。

一見するとあまり違いは分かりませんが、中に入っているインソール(中敷き)を取り出して比べてみると一目瞭然です。

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