見出し画像

Mk1戦車を熱く語ってみた


さて、皆さんはご存知のように

マスターはMkⅠ(マークワン)戦車マニアです。

こちらは復元されたMKⅠ戦車、まずこの戦車のスペックですが、Mk.I戦車(雄型) ・全長:9.906m  ・全幅:4.191m  ・全高:2.438m  ・重量:28.0t  ・乗員:8名 ・最大出 力:105hp  ・最大速度:5.95km/h  ・行動距離:38.6km  ・装甲厚:6~12mm ・エンジン:ダイムラー・フォスター(液冷ガ ソリン) ・武装:(雄型)40口径6ポンド戦車砲×2、8mm機関銃×4     (雌型)8mm機関銃×5

なんかこれだけ見ると凄そうなんですが、この戦車の真実を紹介しちゃいますと、

MKⅠは1915年に登場したイギリス製の世界で初めての戦車である、歴史上、実戦投入された戦車もこのMKⅠであり、見た目は10メートルにもおよぶその巨大さである。写真のように人間と比べると現在の戦車とひけは取らない。

だが、その性能は燦々たる物であり、エンジンは農業トラクターであった。一応キャタピラーなので少ない馬力でも効率よく悪路を走れる構造ではあった、写真のようにキャタピラーは鉄板をつなげただけの現在のキャタピラーとは比べ物にならない物だが、故障時の交換においては人が一枚を持てる大きさであるのでここらへんは合理的であった。

そして、見ての通りサスペンションなどといものは皆無であり、乗員は8名で、4名が銃座。2名が操縦士で、うち1名が、
指揮とブレーキ。1名がギアボックスの操作。残り2名はギア専門でギアーズマンと呼ばれたそうです。操作は非常に困難で、車体内部は分割されておらず、エンジンと同じスペースのため車内は50℃に達し、燃料やオイルなどのガスと臭気、火器の硝煙など、劣悪な環境だったようで、さに8名の乗員には地獄というか、のろのろ走る鉄の棺桶だったであろう。写真の銃座窓が唯一の向かい風の入る場所であったらしい。

実際の弱点は写真のようにエンジン部分の空気供給口が側面に付いていることなどで、挙げたらキリが無い欠点だらけの戦車でありながら、初めてこの戦車を見た敵兵は恐れおののきパニックを起こしたのだった。

復元車両ではあるものの、よく見てみるとその装甲は対機関銃防弾しかしていないのがわかります、恐らく装甲は12mm程度で、対戦車ライフルで撃ち抜けるレベルどころか、写真のように装甲の隙間も2~3mmあり、「鉄板で作られた戦車」なのがわかります。


しかしながらこのMKⅠ現在ある全ての戦車の祖なのである、戦車とは所詮、戦争の道具であり人殺しの武器でしか無いのだが、必ず物には「初代」というものがある、私はこの、「菱型戦車」と言われる戦車の造型と性能が好きなのである、人は何かを作る時はとんでもないお粗末な失敗だらけの物から始り、それはやがて進化してゆき、余計な物は淘汰されてその物の純度は上がり、完成された物となる。


くどいようだが、私はこの戦車の冷たく無機質で、人の生肌や裸体とは無縁である「造形美」が好きなのである、


好きなのである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?