全国大会参加記(平成19年)その1

 今年も全国大会には前日から参加した。全国大会が開かれる場所はいずれも青森から遠いので当日家を出ていては大変だというのもあるし、それに前夜祭に参加したいというのもある。「夏期講習準備のため」という無茶苦茶な理由をつけて塾を臨時休講にし、土曜日から出かけるのがここ数年のならわしとなっている。
 青森空港を10:50に出発し、伊丹空港からモノレール-阪急-JRと乗り継いで神戸駅へ。駅を出てからやや苦戦するも何とか3時前にはチサンホテルに到着。猪股さんの部屋で、スタッフによる事前の最終確認に立ち会う。その後会場にも同行。戻る途中、元水さんや松田君に会い、早速松田君と投稿作について話をする。ホテルのロビーに戻ってからも、居合わせたメンバーと推理将棋について語り合う。

 5時を過ぎたところで、いよいよ居酒屋に移動して前夜祭が始まる。席に着いたところ、左は金子清志氏、右が新看寿賞作家の中村さん、正面が門脇会長、そして門脇会長の左には八尋さん。なかなかのメンバーだ。金子さんに「推理将棋、作ってみませんか」と言うと、しばらくして割り箸の袋に書かれた問題が!やっぱりやってたんだと嬉しくなる。ここのところ推理将棋にハマッている中村さんにもその問題を見てもらうが、作者が作者だけにやはり一筋縄ではいかないようだ。
 それから中村さんが青焼きの将棋図巧の素晴らしさを語り出し(勿論門脇会長の名解説のこと)、それを受けて門脇会長が「『詰むや詰まざるや』では編集者から『文章に思い入れをこめてはダメだ。客観的に』という指示を受けていたのだよ」と秘話を明かしてくれた。中村さんの話では、この二つの解説文はもう全然違うものになっているという。こうなると、ほどほどマニアとしては当然読み比べてみたくなるではないか。すると八尋さんが「私はそれ持っていますよ。あとで送ってあげましょう」と仰ってくれた。ありがたいお話である。(本日、図巧以外にも沢山青焼きの古図式集が届いた。八尋さん有難う!)
 そのあと私が門脇会長に駒余りの千手越えの話なども伺っていると、中村さんが突然もぞもぞと動き出す。金子さんが「そう、正解です」と言っていたのをみると、中村さんは図巧について語りながらも頭の片隅でさっき見た推理将棋を解いていたのだ!全く、凄いとしか言いようが無い。

この後、更に白木屋に行って、ホテルに戻ったのが1時頃(かな?)。明日の本番に備えてすぐに寝る心算だったのが、金子氏の問題が頭にちらついてなかなか眠れない。中村さんが仰っていたが、本当に「推理将棋は体に悪い」のかも知れない(笑)。

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