プロパラを振り返る(139)
今日は、第13回Japanese Sake Tourneyから作品を紹介していこう。お題はFace-to-Face、所謂対面詰である。チェスプロブレム特有の取り決めとしては
(1)1段目に生じた白P、及び8段目に生じた黒Pは自力では動けない
(2)Pの性能になった駒はen passant captureすることができる
というものがあるが、以下の作品には直接関係しない。
(example) 若島 正
H#2 2sols.(2+3)
Face-to-Face
1.Sc5+ Ke3 2.Kd5 Qe4#
1.Se5+ Kc3 2.Kd5 Qc4#
まずは軽い模範演技。詰め上がりはfairy mateのMonochrome echoになっている。
(278)Kostas Prentos(Batumi 2013 Sake Tourney, 2nd Prize)
H#2 b)Kd7→c7 (4+8)
Face-to-Face
a)1.Sb4(Sd4?) Se2 2.Rh6 Sd4#
b)1.Sd4(Sb4?) Bf7 2.Bg2 Rd3#
ODTのpinmate2種。ただ、細かく見ると対照性の乱れがあるのが減点材料。
(279)Marek Kolcak(Batumi 2013 Sake Tourney 4th Comm)
H#2 2sols. (4+5)
Face-to-Face
1.Rg4 Re3+ 2.Be4 Bxe4#
1.Rg2 Be2+ 2.Se3 Rxe3#
シンプルな意味付けで、両王手による詰め上がりを実現している。
ちなみにCaillaudはというと、AUWでお茶を濁している(笑)。流石の彼も、対面とレトロを組み合わせる旨いロジックが見つけられなかったらしい。
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