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G.Donatiプルーフゲーム傑作選(25)

(25)Gianni Donati(Probleemblad 03/1999)

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           Proof Game in 6.0 moves(13+15)
           2sols.

1.d4 h5 2.Bh6 Rxh6 3.c3 Ra6 4.Qa4 Rxa4 5.e4 Rxd4 6.cxd4 g5
1.d3 h6 2.Bg5 xg5 3.e4 Rh3 4.Qh5 Rxd3 5.cxd3 g6 6.d4 gxh5

 白の無くなった駒はQBP、黒の無くなった駒はRのみ。明らかに黒Rが白の3枚を食べているように見えるのだが、Pd4,e4だけで既に2手費やしているから、白に残されたのはあと4手。この短手数だからあとは試行錯誤してみたら簡単にできるかと思ったら、さにあらず。Bをh6に捨てるのは分かるが、どうやっても残った手数でPc2とQd1をRに取らせることができない。これはどうしたことか…?
「取られたのはPc2ではない!」と気付かないまま迷宮に引きずり込まれ、熱くなってしまったのは私だけではない筈。逆に、黒Rが取ったのがd筋のPだと気付けば、後の展開もすぐに見えてくる。白の2枚のPの自然さにまんまと騙された訳だが、こういう詐欺ならいくら引っかかっても構わない。

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