私家版・近代将棋図式精選(41)
(70)角 建逸
(近代将棋 昭和59年5月号)
63銀、75玉、76飛、85玉、74銀、84玉、73銀、85玉、86飛左、95玉、
84銀、94玉、83銀、95玉、96飛、85玉、74銀、84玉、73銀、85玉、
86飛右、75玉、64銀、74玉、94飛迄25手詰。
変化も紛れも殆ど無く、25手で一組の手順構成。これこそ上田氏の仰る「グルーピング思考」の典型例ではないだろうか。
(71)添川公司
(近代将棋 昭和59年5月号)
「19香、18歩、同香、同玉、36角、27香、同角、17玉、18歩、27玉、
29香、28角、同香、18玉、36角、27角、同角、17玉、26角、同玉、
36角、27香、同香、17玉」
「19香…23香成…17玉」
「19香…24香…36角、27飛、同香、17玉」
19飛、18歩、同飛、同玉、26香、27角、同角、17玉、18歩、27玉、
36角、26玉、25成桂、16玉、17歩、同玉、19龍迄89手詰。
1サイクル毎に5回の合駒が飛び交い、やがて香が売り切れることにより収束する。柏川氏の名作の影響下にあることは明らかだが、向こうが謎解きを前面に押し出しているのに比べ、こちらは駒が舞い踊る様を楽しんでいるような印象を受ける。
数ある添川氏の軽趣向の中でも、特に私の好きな作。
(参考図) 柏川悦夫「駒と人生」第18番
*改良図
84角、94玉、86桂、同桂、93角成、同玉、92銀成、94玉、95歩、同玉、
86金上、94玉、95金、同玉、68馬、94玉、54龍、74桂、
「86桂、95玉、74桂、94玉、93成銀、同玉、92金、94玉、82桂成、74桂」
「86桂…93金、同玉…74桂」
86桂、95玉、74桂、94玉、62桂成、54と、86桂、95玉、74桂、94玉、
93成桂、同玉、57馬、94玉、84馬迄53手詰。
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