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温故知新(詰パラ387号)

 今日は詰パラ387号(昭和63年5月号)を読んでみることにしよう。期末だけあって好作が揃っている。その中から2題紹介したい。

           有吉澄男

(詰パラ 昭和63年5月号、半期賞)

59龍、44玉、35角、同歩、55龍、同玉、24飛迄7手詰。

 攻方は全着手が大駒。やりたい放題の豪快な作意がスゴイ。7手でもここまで表現できるのだ!

           山村浩太郎

(詰パラ 昭和63年5月号)*余詰あり

34銀、同玉、46桂、44玉、77角、55飛、43飛、同玉、25馬、同飛、
33角成、同玉、34金迄13手詰。

 要の駒に思える35銀を捨てる意表の序から始まり、その後も一手の無駄もない完璧なまとめ。平均点も3.00をたたき出し、完全なら半期賞どころか看寿賞も狙えると思ったが、残念ながら初手より45飛、44桂、25馬、32玉、42金、同銀、同銀成、22玉、32成銀、同玉、43馬以下の余詰があった。しかし担当の金子さんが指摘しているように、この筋は22歩を玉方13銀にすることで消える筈。本当に惜しい。

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