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温故知新(詰パラ435号-01)

 今日読んでいるのは詰パラ435号(平成4年5月号)。期末だけあって各校とも好作が多数発表されているようだが、その中からいくつかピックアップしてみよう。

           呉一郎「変遷の影」

(詰パラ 平成4年5月号、半期賞)

76龍、55玉、45馬、同玉、46龍迄5手詰。

 塩見一族の作品としては実に珍しい、盤面配置一桁の作。誤解させることではなく、無駄をそぎ落としてその筋を表現しようと意図している点でも、この作家の超短編作としては異例の作なのではなかろうか。

           天地学仁

(詰パラ 平成4年5月号)

55金、同玉、53飛、65玉、54飛成、同銀、47馬迄7手詰。

 結局は手筋ものと言えるのかもしれないが、一寸した変化などもあって解答者を飽きさせない。この作者の作品はいつも安心して見ていられる。 

         行き詰まり「青い鳥は絶えたのか」

(詰パラ 平成4年5月号)

27飛、同銀生、15銀、同角、53馬、同飛、25金迄7手詰。

 何故か小学校では飛んだり跳ねたりを自らに禁じているようだが、手筋ものを手掛けてもやはり仕上げる腕は一級品。2手目15玉での14金など、変化にも見るべきところがある。

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