プロパラを振り返る(155)
今日読んでいるのはプロパラ72号(October-December 2015)。Uコースから2題作品を紹介しよう。
(299) 佐藤一郎(Problem Paradise 72, 2015)
ばか詰 5手
69飛、55玉、77角、54玉、63飛成迄5手詰。
フェアリー詰将棋が始まった頃から作られていて、もう殆ど掘り尽くされたと思われているばか5手。そこに敢えて挑む作者の勇気をまず称えたい。手順の方も、飛をまず69に引いてから満を持して大きく動くという展開が、早く成らせたいという解答者心理の裏をかく。ただ、ぽつんと敵陣に佇む金の配置はできれば避けたいところ。でも、一段配置を上げて69香とかでは代用できないんだろうな、きっと。
ちなみにこの作者名、某有名作家のPNということを最近知った。
(300) 曽和貴史(Problem Paradise 72, 2015)
安南ばか詰 3手
透明駒 0+2
27玉、48玉、38玉迄3手詰。
序の2手のやりとりで、25透明角が見える。3手目にも再度体当たりすると、今度は47に透明歩(香・桂)がいることになり、これで詰。
先手玉のスイッチバックに、作者のセンスの良さが垣間見える。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?