透明駒解答選手権対策講座(4)
4、点鏡
点鏡の定義は、以下のようなものです。
点鏡:55に関して点対称な位置にある2つの駒は、敵味方関係なく互いにその性能が入れ替わる。
背面の時と同様、このルールの下でも「行き所のない駒」はありません(その理由も、背面のときと同じです)。最大の特徴は「敵と味方の間だけでなく、味方同士でも性能の交換が起こる」という点です。
このルールは、2018年に驫飛龍君が考案したものです。まだ新しいフェアリールールですが、2019年にSake Tourneyのお題として採用されたことがきっかけで、point reflectionという名称でチェスプロブレムにも導入されています。
初手は79角の最遠打。22玉に対して、今度は31飛と短打します。この時点で飛は角の利きに、角は飛の利きになっていますが、4手目11玉に対し77角と動けば、どちらも本来の利きを取り戻して両王手迄の詰め上がりとなります。
ちなみに、最終手を99角?とすると、同玉!と取られてしまいますね。
続いては、透明駒を導入した例です。
1手詰ですが、透明駒が2枚もあると、結構悩まされるかもしれませんね。正解は81銀成!です。
27銀がこのような動きをすることから、まず83に透明角(馬)がいることになります。更に、この手が王手であることから、29にもう1枚攻方の透明駒(種類は不明)がいることも分かりますね。つまり、詰め上がりでは、実際の各駒の性能は次のようになっている訳です(29の透明駒が歩だったと仮定した場合)。
これで確かに詰んでいることが、お分かり頂けたでしょうか?
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