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温故知新(詰パラ352号)

 今日は詰パラ352号(昭和60年6月号)を読んでみることにしよう。6月号なので短コンが催されているが、その中で目に留まったのが2作。早速引用してみよう。

           有吉澄男

(詰パラ 昭和60年6月号)

36金、34玉、25金、45玉、36龍、同玉、35金迄7手詰。

 攻方は大駒が3枚もあるが、玉方の桂香も良く利いている。金のおっとりとした動きと、5手目の鋭い龍捨てとのコントラストが見事。2手目の変化が作意のエコーに見えるのも巧い。これが2位だった。

           小林敏樹

(詰パラ 昭和60年6月号)

46銀打、同と、75飛、同角、64飛成、同角、77角迄7手詰。

 この筋は古くからあるものだがそれでも解答者受けは良く、これが首位作だった。ただ、個人的にはもう少し構想色の強い方が好みかな。

 残りの作にもざっと目を通した印象を言うと、不完全作も多いが、気合の入った作も多いように見えた。

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