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温故知新(詰パラ338号)

 今日は詰パラ338号(昭和59年4月号)を読んでみることにしよう。まず学校を覗くと、幼稚園に一寸いい感じの作品を見つけたので紹介しよう。

           山下 聰

(詰パラ 昭和59年4月号)

77龍、同と、79角、96玉、76角迄5手詰。

 決して派手なことをやっている訳ではないが、角の足の長さを十分に活かした作意には見るべきものがある。

 大学院には、相馬さんの馬鋸趣向が載っている。これも引用しておこう。

           相馬康幸

(詰パラ 昭和59年4月号)

27銀、同玉、63角、26玉、36角成、17玉、35馬、27玉、
『「45馬、26玉、27歩、17玉、44馬、27玉」「54馬…53馬…」「63馬…62馬、35桂、同馬、27玉」』=A手順
『A手順』
『A手順』
『A手順』
45馬、26玉、44馬…62馬、25玉、35馬、14玉、26桂、同香、13馬、
同玉、25桂、24玉、36桂、25玉、37桂、14玉、23飛成、同玉、24飛、
33玉、45桂、42玉、44飛、52玉、53桂成、同玉、64銀、52玉、53歩、
61玉、41飛成、51桂、52歩成、71玉、51龍、82玉、74桂、同香、
73銀、同玉、62龍迄137手詰。

 ご覧の通り、原始馬鋸における悩みのタネだった中合を持駒変換に逆用しようという訳。流石に筋のいい発想だ。

 フェアリーランドには、双裸玉のバカ自殺詰が幾つも載っている。この中から3作引用しておこう。

           今泉博史

バカ自殺詰 8手(詰パラ 昭和59年1月号)

17飛、18角、29金、同玉、25飛、26銀、27飛、同角成迄8手詰。

これだけは、1月号で見落としていたもの。何もない所から合駒がぽんぽん飛び出すバ自特有の感触が面白い。

           左 真樹

バカ自殺詰 8手(詰パラ 昭和59年4月号)

91飛、31角、21金、12玉、89角、78飛、22金、同角迄8手詰。

続いては大家によるバ自のお手本のような作。大駒を大きく使って気持ちの良い詰上がりだ。

           橋本孝治

バカ自殺詰 8手(詰パラ 昭和59年4月号)

27飛、47飛、79桂、56玉、59香、58角、46金、同飛成迄8手詰。

最後も大家の作。初形からは想像もつかない両王手の幕切れがかっこいい。

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