弘前グループのこと(前口上)

 何だか、昔話を書き出すと止まらなくなってしまうなあ。私も年を取ったということか。

 先日はACTのことを書いたが、それ以前に、私は通称弘前グループと呼ばれる会合のメンバーだった。ACTで作家として鍛えられたのに対し、詰キストとしてのアイデンティティを確立したのがこの弘前グループだと言えるだろう。これは相馬、笹森両氏と定期的に集まる会合だったのだが、メンバーが固定されていた為、会でどのようなことが行われていたのか知る人は殆どいない筈だ(まあ、誰も知りたいとは思わないけどね)。

 何で今頃になってこんな誰も知らない会について書くのかというと、最近詰将棋関係の書類を整理していたら、弘前グループについて書いた古い原稿がひょっこり出てきたのだ。20年以上前のことだが、詰とうほくの作品集を纏めるという話があって、そこに載せる予定だったものである。
 この企画は佐々木氏多忙の為に自然消滅してしまい、その後同じく作品集用に書いた相馬君の作品解説は全詰連のHPのエッセイに転用したのだが、結局これだけが残ってしまった。折角書いたものだし、ここにでも載せてみようかと思ったのだ。

 ということで、明日から何回かに分けて「弘前グループのこと」と題した駄文を掲載する予定。もとより他人の思い出話や昔話ほどつまらないものはないと相場が決まっているし、この文章も恐らくそうだろう。どうか予めご了承頂きたい。

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