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G.Donatiプルーフゲーム傑作選(41)

(41)Gianni Donati(StrateGems 10-12/2006, 1st Prize)

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           Proof Game in 18.5 (16+13)

1.g3 c5 2.Bg2 Qa5 3.Be4 Qc3 4.dxc3 d5 5.Bf4 d4 6.Kd2 d3 7.Ke3 d2 8.Qc1 d1=Q 9.Sf3 Qd8 10.Rd1 Be6 11.Rd7 Bb3 12.Rc7 Qd1 13.axb3 Sd7 14.Ra6 Rd8 15.Rac6 Sb6 16.Sbd2 Rd4 17.Sf1 Ra4 18.xa4 Qd8 19.Qd1

 手数計算がやや難しいが、Pa4が2度駒取りする筋に気付けば白の手は19手ちょうどになる。c3で取られた黒駒は明らかにQであり、これより黒のQは実はd筋のPが成って戻ってきたものである。これだけで序はもう3手目まで確定する。その後は、d筋のPを直進させ、成Qを戻せばもう終わり?いやいや、Donatiがそんな作品を作る筈がないではないか。
 d8に戻った成Qはこれでお役御免とはいかず、黒Ra8をd8-d4-a4と展開する為に再度移動を余儀なくされる。それがd1なのは明らかで、結局この黒Qはプロモーションした後d1とd8の間を一往復半することになるのだ!分類上はPronkinとSwitchbackの複合ということになろうか。面白いことを考えるものだ。

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