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温故知新(詰パラ360号-02)

 今日は大学、大学院、デパートとフェアリーランドからそれぞれ1作ずつ紹介しよう。

           相馬康幸

(詰パラ 昭和61年2月号)

93歩、同桂、81銀、同玉、82銀打、92玉、93銀成、同玉、85桂、92玉、 82銀成、同玉、73桂成、92玉、93歩、同玉、85桂、92玉、83成桂、同玉、73桂成、92玉、93歩、同玉、85桂、92玉、84桂、同銀、83成桂、同玉、84金、同玉、75銀、83玉、73金、92玉、93桂成、同玉、84銀、同玉、74金上、93玉、83金迄43手詰。

 変化・紛れとも殆ど無し。ひたすら心地よい手の流れを味わえばよいという、相馬流実戦形。

           山腰雅人

(詰パラ 昭和61年2月号)

25桂、14玉、13桂成、同玉、57馬、12玉、24桂、13玉、12桂成、同玉、 11桂成、同玉、13飛、21玉、23飛成、11玉、14龍、21玉、25龍、11玉、16龍、21玉、27龍、11玉、17龍、21玉、28龍、11玉、19龍、同龍、66馬、21玉、65馬、11玉、55馬、21玉、54馬、11玉、44馬、21玉、43馬、11玉、33馬、22歩、同馬、同玉、23銀成、11玉、12歩、同龍、 同成銀、同玉、24桂、13玉、14飛、22玉、32馬迄57手詰。

 龍鋸+馬鋸の簡潔な表現。この作者は才能がありながらやや雑な纏め方が目立つところがあったが、本作ではアイデアがシンプルに表現されていて好印象。
 
           酒井克彦

(詰パラ 昭和61年2月号)

52香成、同香、32飛成、同玉、23銀生、同玉、12角、イ32玉、44桂、43玉、55桂、ロ54玉、66桂、65玉、77桂、ハ66玉、67金、55玉、56金、44玉、45金、ニ33玉、34金、32玉、21角成、同玉、22銀、12玉、13銀成、同金、同角成、同玉、23金打迄33手詰。

イ同玉は22金、13玉、25桂以下。
ロ同香は34銀以下。
ハ76玉は67銀、87玉、78銀以下。
ニ43玉は21角成、33玉、34銀、24玉、42角成以下同手数駒余り。

 酒井氏の軽趣向作は非常に珍しいが、流石にしっかり作られている。初手は伏線で、これを省くと25手目21角成に41玉とかわされ不詰。一流作家は何を作っても巧いねえ。
 
           佐々木浩之

安南詰 9手(詰パラ 昭和61年2月号)

21桂生、43玉、32飛成、イ同玉、22角、ロ42玉、54桂生、ハ同歩、
31角成まで9手詰。

イ54玉は28角、45合、43龍まで。
ロ21玉は23香成まで。
ハ同玉は44角成まで駒余り。

 初手の桂不成が、のちに54に飛ばすのを見越した妙手。安南はまだ慣れていないので、1手詰も見えなかったりして面白い。

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