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温故知新(詰パラ370号)

 今日は詰パラ370号(昭和61年12月号)を読んでみることにしよう。まずは、年末恒例の短コンから。

           柳田 明

(詰パラ 昭和61年12月号)

24香、同銀、43銀生、31玉、23桂、同馬、22飛成、同馬、53馬、41玉、
42馬迄11手詰。

 初手と3手目のコンビネーションが巧い。変化も程よく、纏め方は軽妙。柳田氏の特長が良く出た作品だと思う。

           赤羽 守

(詰パラ 昭和61年12月号)

24銀、同銀、49飛、36玉、48桂、27玉、28歩、16玉、38馬、同歩成、
19飛迄11手詰。

 こちらが首位作。思ったより手が狭いので49飛-48桂の発見はそんなに難しくないが、思いついた構想を的確に図化する手腕は流石。必要と思えば28歩のような手も厭わないところが、この作者の強みである。

 それから、フェアリーランドでヒッポさんの作品を発見したので、これも引用しておこう。

           山田嘉則

打歩バカ詰 15手(詰パラ 昭和61年12月号)

45龍、35飛、同龍、25金、24龍、同金、45飛、35桂、同飛、25歩、
同飛、同金、16歩、同金、27桂、同金、16歩迄15手詰。

 流れるような手順で4種合が飛び出す。構想色は薄いが、フェアリーの普及を考えた時には、こういうタイプの作品はもっと必要なのではないだろうか。

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