梁山泊訪問記(平成28年)その2

 翌日は8時半頃起床。ここで、今回の旅行で唯一と言ってよいトラブル発生。さてチェスでもやるかとチェス盤を出してきたら、白Rが1枚どうしても見当たらないのだ。磁石なので、落ちたとしてもリュックの中だろうと高をくくっていたが、いくら探しても見つからない。部屋の中、そしてリュックから出した服のポケットなど、全て探したが徒労に終わる。もしかしたら、自宅でリュックに詰め込んだ時に落ちたのかもと思ったが、まあその可能性は殆どなかろう。あれはH瀬さんから頂いたもので、私のお気に入りだったのに…。がっかりしつつも、これも運命だったのだと諦めた。

 9時ごろ、小池さんが梁山泊到着。午前中は軽い朝食の後、みんなでNHK杯を見て過ごす。結果を見届けるとお昼になったので、近藤さんお勧めのお店へ。人気店らしく大分込み合っていたが、何とか待ち時間15分ほどで入店でき、美味しい海鮮丼を頂いた。
 食事を済ませて駅に戻り、ここからはみんなと別行動。何とか乗り換えもミスらず、1時50分にたまプラーザ駅に到着。しかし去年のこともあるから、ここからが勝負と身構えつつ出口に向かう。ところが、さてどこだろうと探すまでもなく、やけにあっさりと会場は見つかった。というのは、リハーサルをされているtamamixさんの歌声が聞こえてきたからだ。ああ、この声を生で聞きたかったんだよ!コンサートは2時に始まり30分ほどで終了したが、正に至福のひと時だった。それにしても、これを聴きにわざわざ青森から来た観客は絶対自分だけだったろうな。
 コンサート終了後、直ちにきゅりあんに直行。3時半頃詰工房の会場に着いたら、ちょうど春霞賞候補作をプロジェクターで映している真っ最中だった。1次会では、加藤さんから「カピタン」についてお話を伺えたのが最大の収穫だった。5時からはいつも通り「庄や」に移動。こちらでは、もうすぐ喜寿になる安原さんが元気いっぱいフェアリーについて語っていたのが印象的だった。アンチキルケについて語れる70代なんて、日本広しといえどそうはいない(流石に「覆面推理」は難しいと仰っていたが)。詰工房は、彼のJubilee Tourneyを計画すべきではないだろうか。

 8時半過ぎに「庄や」を抜け出し、新進気鋭の若手数名とともに再び梁山泊へ帰還する。噂には聞いていたが、本当に若手はみんなひたすら詰将棋をやっている。昨晩の年寄連中のぐだぐだトークとは大違いである(笑)。もっとも、かつては弘前Gだって真面目に「図巧」「無双」を研究していたんだから、若手主体の会合というのはどこもそうなのかもしれないが。

 そのうち、前日に「えび研には毒が足りない」とかぬかしていた輩が、何故かこちらに向かっているらしいという情報が入る。私はあのtweetを見て単純に「ああ、来ないのか」と思っていたのだが、逆に梁山泊主人は「絶対来る!」とピンときたらしい。大したもんだねえ。
 怪獣の来襲は一時間後。若手主体の科学特捜隊は果たして立ち向かうことができるのか!?

(まだ続く)

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