温故知新(詰パラ250号-02)
今日も昨日の続きで、「短編名作選」から。
(4)河辺昭光
(近代将棋 昭和30年1月号)
28香、17玉、18馬、同玉、27香、同玉、37馬、17玉、18飛、同玉、
28馬迄11手詰。
すっきりした貧乏図式から、何とも洒落た手順が現れる。3手目の馬捨てと5手目の香の一目上がりの見事な調和。第5期塚田賞受賞作。
(5)田辺国夫
(近代将棋 昭和31年7月号)
14歩、同玉、36馬、同歩、13飛、同玉、25桂、12玉、24桂、同歩、
13桂成、21玉、22龍迄13手詰。
この局面において26馬が邪魔駒とは!しかも、その馬を捨てた直後の13飛はまさに絶妙手。第8期塚田賞受賞作。
(6)森田正司
(将棋世界 昭和32年10月号)
29香、28角、同香、27銀、35馬、16玉、36飛、同銀成、27角、同成銀、 17歩、同成銀、26馬迄13手詰。
二段中合という曲芸のような手順が、氏の手にかかるとこれだけまろやかに展開される。奇跡的な作品。
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