プロパラを振り返る(157)
前回に引き続き、73号から。偶々ですが今日は私の誕生日なので、自作を3作紹介させて頂きます。(303)と(305)の正解図に至るロジックは省略しますが、興味のある方は是非自力で解いてみて下さいな。
(303)高坂 研(Problem Paradise 73, 2016)
Color the pieces, then H#2 (28+0)
(solution)
1.Pb4xc3 e.p. Sxd6 2.c4 Sxf5#
こういうレトロの出題形式は、40年近く前にA.KornilovとA.Frolkinにより開発されたもので、実は新味は全くない。しかし、そういうものでも、工夫次第ではそれなりに見られる仕上がりになるのではなかろうか。本作での作者のささやかな創意は「盤面配置を確定させるとen passant可能であることが分かる」という点で、実際に解いた人にはこういう問題設定にしている必然性が分かって貰えたのではないかと思う。
(304)高坂 研(Problem Paradise 73, 2016)
ばか詰 5手(透明駒 2+1)
59馬、同X、X、27角、46馬迄5手詰。
27角の疑似逆王手に構わず46馬とすることで、38に透明桂が浮かび上がる。透明駒を手掛けるようになってまだ日が浅い頃の作。雨漏り修正に根気よく付き合ってくれた會場君はじめ、本作の検討を手伝って頂いたみなさんには改めて感謝したい。
(305)高坂 研(Problem Paradise 73, 2016)
覆面推理 type B
(正解図)
本作の価値は、「け=馬」を確定させるのに3手逆算が必要な点にある(それとて、中村作(詰パラ2016.5)で既に使われている筋なのだが)。全体的に難易度は低く、その意味では私らしい作と言えるかもしれない。
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