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温故知新(詰パラ397号-01)

 今日は詰パラ397号(平成元年3月号)を読んでみることにしよう。まず学校に目を通すと、20世紀における最も有名な3手詰を発見! 

塩見倫生「新たなる殺意」

(詰パラ 平成元年3月号、第28期看寿賞短編賞)

72香成、97龍、73龍迄3手詰。

 作者名から落とし穴があることは分かりそうなものだが、それでも誤解者が多数(183名中98人!)出たのは、ヒッカケ作であることを微塵も感じさせない初形によるところが大きいように思う。

 高校では、私好みの短編を発見!

                                          大橋永治

(詰パラ 平成元年3月号)

17角、27桂、同飛、15玉、26角、25玉、15角、同玉、17飛、25玉、
15飛、同玉、27桂、25玉、17桂迄15手詰。

 中合を取った瞬間に、飛角がいずれも邪魔駒になっている(正確には27飛が邪魔駒で、17角はそれを消去するのを邪魔している)。不純物を全く含まない手順構成が実に美しい。まさしく完成品。

 続いて短大から、川端氏のかわいい軽趣向作を。纏め方にセンスを感じる。

           川端正一

(詰パラ 平成元年3月号)

24角、14玉、13角成、同玉、46角、24角、同角、14玉、13角成、同玉、35角、24角、同龍、12玉、13龍、21玉、12角、32玉、31桂成、同玉、53角成、32玉、33歩、41玉、23角成、同歩、11龍迄27手詰。

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